<プロボクシング:WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦> ◇30日◇横浜BUNTAI
WBA世界ライトフライ級1位高見亨介(23=帝拳)の世界王座奪取は近年でも際立った価値がある。相手は攻防兼備の無敗の2階級制覇王者。その強敵を序盤からパンチ力とスピード、そして強い気持ちで圧倒した。しかも、判定ではなく、倒しきってのKO勝利。今日は日本にスーパースター候補が誕生した日になるだろう。
特にディフェンスに定評のあるロサをボディーブローで弱らせたのは見事。プロ10戦目とは思えないほどレベルが高いボクシングをこの大舞台で実践してみせた。ライトフライ級では168センチと長身なので、今後は間違いなく複数階級制覇をする逸材だ。
WBA、WBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(33=BMB)は少し打たれすぎたが、私は判定で勝ったと思った。左ジャブとボディーブローが有効だったからだが、それがポイントになっていなかった。パンチを食ったときの印象がよくなかったのだろう。王座を失ったが衰えはない。年齢的にも今後は3階級制覇の記録に挑戦してほしい。
WBA世界バンタム級2位比嘉大吾(29=志成)は最後の最後に右アッパーを食って痛恨のダウンを喫してしまった。勝てる試合で、KOできる相手だっただけに惜しい。引退表明したが、これで引退したら一生悔いが残る。4度目も挑戦してほしい。大橋ジムのWBO同級王者・武居由樹との再戦も面白いと思う。(元WBA、WBCミニマム級王者)