WBA世界ライトフライタイトルマッチで、世界初挑戦となった同級1位の高見亨介(23=帝拳)が王座獲得に成功した。
WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で、挑戦者となる同級2位の比嘉大吾(29=志成)が王座を獲得できなかった。同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)に挑戦し、12回を戦いジャッジ3人とも113ー113の判定引き分け。約7年3カ月ぶりの世界王座への返り咲きはならなかった。
WBA、WBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(33=BMB)が、WBA世界同級3位、WBC同級2位のリカルド・サンドバル(26=米国)と対戦。12回を戦い判定で敗れ、王座陥落した。2階級で統一王座防衛なら井上尚弥に続き2人目だったが、快挙とはならなかった。
【ボクシング】高見亨介、世界初挑戦TKO王座「10回で倒せてびっくり」2階級王者ロサに勝利
【ボクシング】比嘉大吾が引退表明、ドローで王座獲得失敗 日本人初の3戦連続世界挑戦生かせず
【ボクシング】寺地拳四朗が判定負け王座陥落 井上尚弥に続く2階級での統一王者防衛ならず
| 寺地拳四朗 | ● | 12R判定(1-2) | ○ | リカルド・サンドバル |
◆試合経過
1回
寺地は左ジャブをつきながら、積極的に前に出た。左を伸ばして相手にプレッシャーをかける。サンドバルは、がっちりとガードを固めて、手を出さずに様子見だったが、終盤に右ストレートを放った。
【日刊採点】寺地10-9
2回
サンドバルは、寺地の左ジャブにかぶせて右ストレートを狙う。寺地の右に、右を合わせる場面もあった。寺地は相手が踏み込んだ瞬間に右ストレートを打ち下ろすなど、スリリングな攻防が続いた。
【日刊採点】サンドバル10-9
3回
寺地は右カウンターをヒット。相手の打ち終わりに、パンチを返していく形で、攻め込んでいく。サンドバルは終盤に圧力を強めるも、寺地はガードでさばく。
【日刊採点】寺地10-9
4回
サンドバルは、フック、アッパーと多彩なパンチを寺地に放っていく。寺地は左ジャブ→右ストレートのオーソドックスな組み立てで対抗。サンドバルが手数を増やした。
【日刊採点】サンドバル10-9
5回
サンドバルは立ち上がりから左右フック、右ボディーフックのコンビネーションを披露。寺地はジャブをついてプレッシャーをかける。そして残り1分で、しっかりと伸ばしたワンツーがヒット。サンドバルは尻もちをついてダウンした。寺地は相手にロープを背負わせたが、仕留めるには至らなかった。
【日刊採点】寺地10-8
6回
寺地はジャブをついて圧力をかける。サンドバルは下がりつつも、右フックなどで対抗。しかし寺地は前進をやめず、下がる相手にワンツーをヒット。終盤には右アッパーで相手の顔を上げさせた。
【日刊採点】寺地10-9
7回
サンドバルは右をヒットさせる。両者がフック、アッパーの距離で打ち合う場面も、中盤にサンドバルが、寺地の右に合わせてカウンターの右ストレートをヒット。寺地を下がらせた。
【日刊採点】サンドバル10-9
8回
両者がジャブの打ち合いで、距離を探る展開。寺地は相手が近づけば離れ、離れれば近づくという押し引きを見せる。サンドバルは寺地のパンチに合わせて、右ストレートを打つ。ヒット数はサンドバルに分があった。
【日刊採点】サンドバル10-9
9回
寺地は、これまでと変わらず、ジャブをついて、前進。サンドバルにプレッシャーをかける。サンドバルは、寺地の左ジャブに右をかぶせる戦法。寺地は右ボディーストレートをたたき込んだ。
【日刊採点】寺地10-9
10回
寺地は右クロスをサンドバルに当てる。お互いに、相手の打ち終わりを狙ってカウンターを打ち合うスリリングな展開。ハイテンポな攻防が続いた。サンドバルはスイッチして、サウスポー構えから左ストレートをヒットさせた。
【日刊採点】サンドバル10-9
11回
両者、頭をつけて打ち合い接近戦を展開。互いのボディーを攻め合って、激しく打ち合う。サンドバルが右アッパーで寺地のあごを跳ね上げれば、寺地も右アッパーをかえす。ラスト30秒で寺地が右の相打ちで、相手のダメージを与えた。サンドバルは後退してクリンチに逃れた。
【日刊採点】寺地10-9
12回
寺地は最後まで圧力をかけて前にでる。サンドバルは、ロープを背負いながら対抗。寺地は右ボディーアッパーを打ち込んで、サンドバルを下げさせた。ロープ際に追い込み、右ストレート、さらにボディー攻撃を追加した。サンドバルも最後まで右ストレートで対抗した。
【日刊採点】寺地10-9
| 比嘉大吾 | △ | 12R判定(ドロー) | △ | アントニオ・バルガス |
◆試合経過
1回
お互い様子見をしながらジャブを差し合う展開。両者とも有効打はなかったが、手数でバルガスが上回った。
【日刊採点】バルガス10-9
2回
比嘉はボディーブローからワンツーと上下に散らしながら攻めた。バルガスは終盤に距離を詰めて、ボディー連打を決めた。
【日刊採点】比嘉10-9
3回
バルガスは左ジャブを的確に入れながらワンツーで攻め込む。比嘉は警戒しながらも終盤に右ストレートを決めた。
【日刊採点】バルガス10-9
4回
比嘉が開始30秒すぎに左フックを決めてダウンを奪う。ダメージのあったバルガスだが、ひるまず前に出る。最近2試合ダウンを奪われてから逆転しているだけに何度も連打も繰り出した。
【日刊採点】比嘉10-8
5回
比嘉が左ボディーからのコンビネーションで攻め立てる。踏み込んでの左フックも決める。バルガスも前に出て、終盤にはカウンターの左フックをたたき込んだ。
【日刊採点】比嘉10-9
6回
比嘉は左ボディーからの連打など回転力が上がる。バルガスも引かない。左フック、左ジャブから左ボディーなどで対抗した。
【日刊採点】比嘉10―9
7回
バルガスが距離を詰めて細かいパンチを決めた。左フック、左ジャブと手数も多い。下がらされた比嘉は左フックなどで対抗した。
【日刊採点】バルガスの10-9
8回
バルガスがプレッシャーをかけて前に出て左右の連打。比嘉は2分すぎに左フック、左ボディーなどで対抗もペースは握られた。
【日刊採点】バルガス10-9
9回
比嘉が距離を詰めて左ボディーを放つなど攻め込む。1分すぎからは両者の打ち合いが続く。ともに引かずに打ち合う。比嘉は右フック、右ストレートを決めた。バルガスは細かい連打を決めた。
【日刊採点】比嘉10-9
10回
比嘉が開始から右のオーバーハンドのフックを決めた。1分すぎにはボディー攻撃で、バルガスは明らかに嫌がる。その後もボディー攻撃を続ける。左フックでバルガスの足を止める場面も。バルガスは終盤に細かい連打を決めた。
【日刊採点】比嘉10-9
11回
比嘉は開始から下がらず前に出続ける。バルガスは中盤から細かい連打を繰り出す。バルガスの連打に、比嘉は単発の右フックなどで対抗。バルガスは終盤も連打。
【日刊採点】バルガス10-9
12回
比嘉が1分半すぎに左フックを決める。バルガスはフラフラになる。比嘉は攻め立てたが、バルガスも引かない。逆に終盤、バルガスが右アッパーでダウンを奪った。
【日刊採点】バルガス10-8
| 高見亨介 | ○ | 10回TKO(2分48秒) | ● | エリック・ロサ |
◆試合経過
1回
高見はジャブをついて、じりじりとプレッシャーをかける。サウスポー構えのロサは細かいステップで左右に動きながら、様子見。ラウンド中盤にロサが右フックをヒットさせた。高見も手を出すが、ロサは巧みな防御でかわす。ラストは高見が連打を出した。
【日刊採点】ロサ10-9
2回
ロサは1回とかわって、前に出て接近戦を敢行。高見も細かく手を出しながら、ボディーで応戦した。ロサ優勢で進んだラウンドだったが、終盤に高見が左フックをカウンターでヒット。ロサがクリンチにくるところで、連打をたたみかけた。左ストレートもヒットして、ロサはゴングに救われた。
【日刊採点】高見10-9
3回
高見は積極的に出て、パンチを繰り出した。右ボディーフックを何度もヒットさせた。ロサも左フックで応戦するが、ロープを背負う場面が増える。残り1分の時点ではスリップダウンで手をついた。高見は右ボディーを軸にパンチを集めた。
【日刊採点】高見10-9
4回
ロサが盛り返そうと前に出る。高見も応戦。頭をつけあう距離でのパンチ交換も増えた。ロサが前進する際に、高見は右ボディーフックを効果的に当てて、手数を増やした。
【日刊採点】高見10-9
5回
高見は右ボディーフック、右ストレート、右フックと多彩に打ち分けて、ロサに攻撃をさせない。終盤にはコーナーにつめて、左フックをカウンターで痛烈にヒット。ロサはがくりと腰を落として、必死でコーナーからエスケープ。高見が追い打ちを狙ったところで、ゴングが鳴った。
【日刊採点】高見10-9
6回
ロサは、中間距離を捨てて、頭がぶつかる距離での攻防を選択。決死の前進で距離をつぶしにかかった。左ストレート、左ボディーストレートなどをヒット。高見は右ボディーフックで対抗。際どいタイミングの右アッパーもみせた。終盤には再び右をヒットした。
【日刊採点】ロサ10-9
7回
高見は右ボディーフックを集めてから、左ボディーフックも放つ。ロサはラウンド中盤に、動きが鈍り後退を繰り返した。終盤はロサも反撃を見せたが、高見が終始、パンチを打ち込んだ。
【日刊採点】高見10-9
8回
高見はボディー攻撃を軸にロサを攻撃。ロサはボディーを嫌がるそぶりをみせる。ロサは接近戦を挑むが、高見は細かいステップで角度を変えて、ガードのすきまをぬって右フックを何度もヒット。ロサがたたら踏んで下がる場面もあった。
【日刊採点】高見10-9
9回
前に出るロサに対し、高見は足を使ってリズムをとる。ロサは接近戦を狙うが、パンチが届かず、近づくと連打を打たれて、なかなか近づけない。高見は終盤に左フック、ボディー攻撃も有効だった。
【日刊採点】高見10-9
10回
高見は左ジャブをついて、ロサに攻勢をかける。右ストレートのカウンター、左ボディーフックでダメージをあたえる。ロサが前に出た瞬間、ななめ後ろにステップして角度をつけて、右フックをヒット。ロサにダウンをあたえた。残り30秒で再開されて、高見はラッシュ。ロサは必死のクリンチで逃れようとするが、左右フックを浴びる。スリップダウンした姿をみて、レフェリーが試合を止めた。
リングを彩るラウンドガール
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