宇良、しこ名変えず幕内でも宇良「そのまま」明言

 西十両8枚目の宇良(24=木瀬)が、幕内昇進後もしこ名を変えないことが7月31日、分かった。

 本名の現しこ名が定着して人気も上昇しており、師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)は「そのままですよ」と、変更しないことを明言。名古屋場所で11勝を挙げて秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の十両上位出世を濃厚にしている宇良は、岐阜市内でこの日から始まった夏巡業で“巡業デビュー”した。

 右足首痛の大関稀勢の里ら18人の関取衆が休場する中、業師がハッスルした。朝稽古では積極的に申し合いに参加して13番相撲を取り、朝弁慶との取組では八艘(はっそう)跳びも披露。「どのタイミングで何をしていいか、分からない」と、初体験の巡業に戸惑いながらも存在感を見せた。「体調を崩さず、乗り越えたい」。巡業で力を蓄え、実りの秋へとつなげる。