元横綱千代の富士の先代九重親方(享年61)が急逝してから初めて、弟子の幕内千代鳳ら関取4人が思いを語った。3日、巡業地の東京・立川市へ出発するために両国国技館を訪れた千代鳳は「(遺体が部屋の)上でまだ寝ていますが、起き上がりそうな感じがして…。今も『頑張ってこい』と言われている感じです。寂しい」と肩を落とした。
訃報は、福井市に向かう移動のバスの中で届いた。「冗談かなと思った。部屋に帰ると親方が寝ていて、本当なんだ…と」。十両千代丸は「今もまだ、実感がない」とぼうぜんとした。
巡業は、告別式の7日だけ休む。4日から、通夜が営まれる6日まで参加し、8日から再び同行する。十両千代大龍は「巡業でも体を動かせ、と言われていた」と教えを守るつもりだ。
通夜までひとときの別れ。千代大龍は「ずっと叱ってくれたり、目をかけてくれた。九重部屋に入って良かった」と感謝し、千代丸は「もっといろいろ教えてもらいたかった」と悔やんだ。「もう1回、三役に上がって親孝行したい」とは千代鳳。秋場所で新入幕が確実な千代翔馬は「いつも『やればいいことがある』と言っていた。それを思い出して頑張る」。それぞれの思いを抱いて出発した。【今村健人】