照ノ富士ら育てた指導者にモンゴル大使館から勲章

レンツェンドルジ・ガントゥクス氏(右から2人目)の北極星勲章受章式に参加した横綱白鵬(中央)。右から、照ノ富士、2人おいて、貴ノ岩、逸ノ城

 大相撲の横綱白鵬(32=宮城野)が母国モンゴルと日本の“架け橋”となった同い年のモンゴル人の受章を祝福した。

 1日、東京・渋谷区のモンゴル大使館で、鳥取城北高相撲部顧問のレンツェンドルジ・ガントゥクス氏の北極星勲章の授与式に参加した。北極星勲章とは、モンゴルの国家勲章の1つ。17年前に同部の留学生第1号として来日した同氏は、卒業後にコーチとして部に残り、大関照ノ富士、前頭貴ノ岩、逸ノ城らを指導。その功績が評価された。

 17年前にガントゥクス氏の来日に際して背中を押したのが、白鵬の父ムンフバト氏。モンゴルにいる父に代わって授与式に参加した白鵬は「たくさんの関取を指導して、相撲愛に力を入れていました。目に見えない働きかけがあった」と、ガントゥクス氏の功績をたたえた。

 照ノ富士、貴ノ岩、逸ノ城、山口ら鳥取城北高相撲部OBにも祝福されたガントゥクス氏は「もっと頑張って横綱白鵬関みたいな力士を(角界に)送り出さないといけない」と話した。