稀勢の里「考えがあるから」本格始動も異例の非公開

自己最重量となる184キロを記録した横綱稀勢の里

 左上腕付近に負傷を抱え、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)への調整が注目される横綱稀勢の里は2日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で本格始動した。ただ報道陣には異例の非公開で稽古が行われ、調整面に不安な点をうかがわせた。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)によると、稀勢の里は三段目力士に30分近く胸を出し、四股やすり足で汗を流した。相撲を取るのは、けがを押して劇的な逆転優勝を遂げた3月の春場所千秋楽以来。稀勢の里は「気持ちが良い。(故障箇所は)ほぼほぼ問題ない」とアピールした。

 春巡業を休場したことから4月も稽古を公開しなかった。番付発表後では珍しい非公開を、自身の意向で5日まで続ける理由について「その日の考えがあるから」と言葉を濁した。神経質になっているのは気掛かりだ。

 午後に両国国技館で行われた力士会での体重測定では、9キロ増で自己最重量の184キロ。「不摂生をして大きくなった体ではない」と説明した。

 3連覇を目指す主役の動向から目が離せないが、田子ノ浦親方は「無理をさせないようにするが、そうも言っていられない」と慎重に話した。