十両朝乃山に立山連峰の新化粧まわし「かっこいい」

東京富山県人会から立山連峰をデザインした化粧まわしを贈られた朝乃山(撮影・加藤裕一)

 富山県富山市生まれの十両朝乃山(23=高砂)が3日、東京・墨田区の同部屋で東京富山県人会から新たな化粧まわしを贈られた。富山の象徴とも言える立山連峰を青地に白く描いた作りに、朝乃山は「シンプルでかっこいい。(立山連峰は)快晴の時、すごくきれいなんですよ」と笑顔を見せた。

 同県人会の桑山征洋会長は「深さ1000メートルの富山湾の上から3000メートル級の立山連峰を見たもの。わが県の絶景ポイントです」と説明。同会長によれば、海底から急激に4000メートルも差がつく地形は世界でも例を見ないという。朝乃山は新十両だった3月場所を10勝5敗。夏場所(14日初日、東京・両国国技館)でも好成績を残すように願いを込めた形だ。

 角界の富山出身力士は3人で、朝乃山は最上位の十両7枚目にいる。贈呈された化粧まわしは4本目で、周囲の期待の大きさを肌で感じている。「富山の名物は海の幸で魚系。中でもブリ。魚の横綱ですからね」。先場所は不安が先行したというが、今場所は違う。「自信を持ってやりたい。幕内が目指せる位置にいけるようにしたい」と意欲を口にした。