白鵬「気持ち良さと多少の緊張感」白星発進もひやり

初日を白星で飾った白鵬は懸賞金の束を手に気合の入った表情を見せる(撮影・小沢裕)

<大相撲夏場所>◇初日◇14日◇東京・両国国技館

 春場所初日黒星の横綱白鵬(32=宮城野)が、初顔合わせの東前頭筆頭千代の国(26=九重)をひやりとしながらも下して、初日白星を飾った。

 立ち合いで右のかち上げで相手の上体を浮かせる得意の形で攻めた。土俵際に追い込んでそのまま寄り切るかと思いきや、いなされて突き落としを食らった。耐えきれずに落ちたが、先に千代の国の左足が土俵を割っていた。ひやりとした1勝に「気づいたら土俵際でいなくなっていた。土俵際でちょっと腰引いちゃった。気持ち良さと多少の緊張感があった」と反省した。