栃ノ心、親方誕生日に白星!大関&賜杯W吉報も視野

千代大龍(右)を寄り切りで下す栃ノ心(撮影・中島郁夫)

<大相撲夏場所>◇10日目◇22日◇東京・両国国技館

 関脇栃ノ心(30=春日野)が10連勝で単独トップをキープ、大関昇進に大きく前進した。

 体重190キロ、千代大龍の巨体を受け止め、両上手でまわしを引いて寄り切った。師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の56歳の誕生日に白星を送り「昨年の誕生日も勝ってると思うよ」と笑顔を見せた。

 大関昇進の目安は「直近3場所を三役で、合計33勝以上」とされるが、初場所14勝、春場所10勝に10勝を上積みして、34勝に。大関昇進をはかる審判部トップの阿武松審判部長は「濃厚ですね。決定じゃないですよ。濃厚ですよ」と発言。残り5日での“ダメ押し”を求めたが、もう夢は目の前だ。栃ノ心は「目標は2ケタ(勝利)だったけど、これからが大事ですね」と気を抜く様子はない。初場所以来、2度目の賜杯まで見据えて、ラストスパートをかける。