小澤征爾さん受賞喜び「仲間と分かち合いたい」

記者会見で喜びを語った小澤征爾氏(撮影・松浦隆司)

 指揮した公演のアルバムが最優秀オペラ録音部門でグラミー賞を受賞した世界的指揮者の小澤征爾氏(80)が17日、京都市のロームシアター京都で記者会見した。

 8度目のグラミー賞ノミネートで初の受賞に小澤氏は「僕みたいな商売をしていると、8回もノミネートされたのは全く覚えていないんですよね。マネジャーは分かっているかもしれないけど」と笑顔で話した。

 多くの仲間に支えられた栄冠だと明かし「仲間のサイトウ・キネン・オーケストラの仲間と一緒にやったという気持ちが大きいので分かち合いたい。みんなといただいた。サイトウ・キネンのみんな、歌い手たちと。僕にとっては夢みたいなオーケストラ。本当にうれしい」と語った。

 受賞作品は13年8月に長野県松本市で開かれた音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)」で指揮したラヴェル作曲の歌劇「こどもと魔法」を収めたアルバム。10年に食道がん手術を受け12年3月から1年間休養した後の復帰公演だっただけに、思い出深い作品となった。

 今後について「それまでは自分の体のことなんて考えたことはなかった。(これからは)なんとかしてね、みんなになるべく迷惑をかけないようにしたい」と話した。

 祝福の声が続々と届いているというが、俳優で長男の征悦からは「息子はロサンゼルスにいる。もちろん知っていると思うけど…」とまだ連絡がないようだ。