紫吹淳が舞台稽古でラップに苦戦「ワケ分かんない」

苦手なラップ、未経験のヒップホップなど、新ジャンルのダンスにも挑戦する紫吹淳(撮影・村上久美子)

 元宝塚歌劇団月組トップスターで、女優の紫吹淳(46)が25日、大阪市内で、舞台「GEM CLUB」の取材会を行い、浮世離れした私生活ネタでバラエティー人気が高いことから、最近は「街で『あ、何もできない人』って言われるようになった」と苦笑しながら語った。

 紫吹といえば、宝塚時代はキレのあるダンス、色香漂う男役として人気を博した。一方で、当時から「普段は1人の女性」との主義を崩さず、無理に男らしい装いをすることもせず、個性派スターとして知られた。退団後は女優に転身し、最近はテレビ出演で、炊事など身の回りのことから送迎まで、生活の面倒はすべて「『ばあや』がやってくれる」と言い放ち、バラエティーから引っ張りだこ。

 そんな流れから、紫吹によると「昔は『あ、宝塚の人だ』って言われてたのが、今は『あ、何もできない人だ』ですから(笑い)。テレビって怖いですね」。とはいえ、等身大の生きざまを貫く紫吹にとっては、バラエティーで“いじられる”経験も「刺激があって楽しい」そうで「もともと、私のどこがおかしいのか分からない」とも言う。

 天然…との言葉だけでは表現できないスケール感も感じさせ「宝塚にいたときから『オンリーワンでありたい』と思ってきましたが、ちょっと方向は違うかもしれませんが、オンリーワンの女優になっているかなとは思います」と語った。

 懐の広さ、余裕を感じさせる雰囲気は、実力に裏打ちされた技量があるからこそ。今回の舞台「GEM CLUB」は、多様なダンス、歌もある新趣向エンターテインメントショーで、紫吹は、若い男性ダンサーを指導する元ダンサーの女性を演じる。宝塚時代には経験がほぼないラップや、ヒップホップにも挑む。

 「ラップで歌い踊るんですけど、もうけいこがたいへん…。ヒップホップは、もう基本が分からない。私がやると『キレイすぎる。(ヒップホップは)汚いのがかっこいい』って…。もうワケ分かんない」

 そう言いつつも、けいこに励む日々は充実した様子。けいこ場では共演の若手男優に、男役経験を生かして「生意気ながら、女性のエスコートの仕方とか、送り出し方を教えている」とか。「でもその分、彼らからヒップホップを教えてもらいます」と話していた。

 公演は東京・シアタークリエで3月19日~4月1日、大阪・サンケイホールブリーゼで4月8~10日、愛知県芸術劇場で4月11日に行われる。