コメディー映画「家族はつらいよ」(3月12日公開)の試写会が25日、大阪市の大阪ステーションシティシネマであり、山田洋次監督(84)、主演の橋爪功(74)吉行和子(80)が舞台あいさつを行った。

 山田監督が満を持して放つ20年ぶりの喜劇。3人合わせて238歳という“ギネス級”の登壇はつかみから爆笑を誘った。その中心にいたのは、地元大阪に凱旋(がいせん)した橋爪だ。「みなさん、ようこそいらっしゃいました。妻夫木聡です。蒼井優も駆けつけました」。妻夫木は自分の息子役。そして吉行を横目に、妻夫木の恋人役の蒼井の名前を出し、場内大爆笑。「悪かったね! 妻夫木と蒼井ちゃんじゃなくて!」と会心のボケにかぶせ、ノリツッコミも決めた。

 橋爪演じる夫に、吉行演じる妻が“超熟年離婚”を申し出て、一家に大騒動が巻き起こるストーリー。山田監督に「関西出身なんだし、関西弁で」とふられた橋爪は「こらめっちゃおもろい映画やで!」と言い「関西の奥様方がこの映画をご覧になって『ウチの旦那とおんなじやないか』という声があったとスタッフに聞いた。監督がそれですごく喜んで」と話した。

 吉行も橋爪をイジって、笑いを誘った。場内に女性客が多いことに触れて「ねえすいません、妻夫木君目当てでいらしていただけたんですね。すみません、うちのこんな夫で…。橋爪さんは大阪に来てすごくテンションが上がってるんですね。まぁ普段からテンション上がり気味の方ですけれども…」。また「橋爪さんったら蒼井優ちゃんといる時は本当にニコニコしてるのに、私といる時はひとっこともしゃべらないで本当に古女房って感じの扱いで…」とたたみかけていた。