高橋真梨子6・1温め直したカバーアルバム発売

ニューアルバムへの意気込みを語る高橋真梨子(撮影・山崎哲司)

 歌手高橋真梨子(67)が昭和の名曲をカバーしたアルバムのシリーズ第2弾「ClaChic2 ヒトハダ℃(おんど)」を6月1日に発売する。

 アルバムのコンセプトは「高橋真梨子の体温と歌声で名曲の魅力をひと肌に温め直す」。収録曲には思い入れの深い15曲を選んだ。中でも松田聖子(54)の「瞳はダイアモンド」には思い出が詰まっている。「発売された83年ごろ、失恋など私にいろんな変化が起きまして、すごく悩んでいた時期でした。この歌を聴いて泣いちゃったんです。ラジオで流れていたのを耳にして、すごく心が揺れ動いた。人生で心を打たれたって思う曲はこれしかないんです」。当時、心の支えになってくれたのが、当時から音楽プロデューサーで、現在の夫でもあるヘンリー広瀬氏(72)だった。同曲は、公私にわたるベストパートナーと自分を強く結びつけた運命の1曲といえそうだ。

 セルフカバー曲「My Heart New York City」をボーナストラックに収録した。85年ごろ、母千鶴子さん(享年70)と初めてニューヨークを訪れた時の感動と驚きを表現した曲だ。千鶴子さんは1人娘の高橋を溺愛する一方、奔放に生きた女性でもあった。高橋も母に反発し、憎しみの感情を抱いた時期もあった。高橋が93年にニューヨークのカーネギー大ホールで初公演した時、千鶴子さんは会場でその晴れ姿を見守ったが、5年後に病死。08年の第2回公演を見ることはできなかった。会えばケンカばかりだったが、亡くなるまでの数カ月は、寝る間もないほど懸命な看病の毎日が続いた。「憎しみの感情はふっと消えていった」という。

 9月16日に芸能生活50周年を飾る記念公演をカーネギー大ホールで行う。「母をもう1回連れて行ってあげたかった。ニューヨークで歌う時は会場のどこかで母が聴いているように感じる。08年の時もそう思って歌った。今回もその気持ちは変わりません」。千鶴子さんの存在を感じながら、日本人初となるカーネギー大ホール3度目のステージに立つ。【松本久】

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