行定監督ら疑問訴え…ネットで地震言動への過剰批判

映画「うつくしいひと」のチャリティー上映会で、募金活動を行う、左から行定監督、高良、柴田(撮影・森本隆)

 熊本出身の高良健吾(28)橋本愛(20)行定勲監督(47)らが25日、都内で、同県を舞台にした短編映画「うつくしいひと」のチャリティー上映会に出席した。上映会後、募金箱を持ち、250人の観客に募金を呼びかけた。

 高良、行定監督は被災地で支援活動も行った。17日の朝に博多入りし、熊本へ移動した高良は、給水活動と炊き出しをした。「今回だけで終わりと思っていない」と、今後の支援活動の継続も誓った。

 一方で、阿蘇大橋も崩落した姿には「街へ行くときには、みんなが通る橋。あそこがああいう形で崩れるとは…」と絶句していた。

 県のシンボル熊本城も、瓦屋根や石垣が崩れるなど被害を受け、再建まで20年かかるとも言われている。15日に現地入りし、16日の本震も体験した行定監督は、「あるおばあさんが、『生きているうちはもう熊本城を見られんけん、映画を作ってくれてありがとう』と言ってくれた。その言葉が忘れられない」と声を詰まらせた。

 地震をめぐる言動を、ネットを中心に過剰に批判する「不謹慎狩り」と呼ばれる行為については、2人とも疑問を投げかけた。

 高良は「表面的ミスを揚げ足取りのように人格否定するのが分からない」と首をかしげた。被災地の状況を日々、伝えているメディアも批判の対象になっており、行定監督は「映画に協力してくれたキャスターやリポーターの方も、(地震報道で)寝てなくて、顔も変わっているほど。そんな人たちを一瞬で悪者にするのは、腹立たしい」と声を震わせて訴えた。

 映画は各地でチャリティー上映会の誘いがあるという。行定監督は「僕らもできる限り出向いて、熊本の良さをアピールしたい」と訴えた。