俳優佐々木蔵之介(48)が23日、大阪市内で、主演舞台「BENT ベント」の取材会を開き、劇中舞台となるポーランドのアウシュビッツ強制収容所を訪ねた際の衝撃を明かした。
「髪の毛がごっそり残っていて…。あとは、壁に穴が開いてましたね。うん。焼却炉みたいなところは一部、崩れていましたけど。でも、うん、今でも、視覚的に残っていますね」
記憶をたどりつつ語った佐々木は、7~8年前、将来的に「役者として必要になるかも」と考え、同収容所を訪ねたという。
今回の舞台は、同強制収容所に連行された同性愛者の処遇、生きざまを描き、佐々木は、俳優北村有起哉と“恋人”を演じる。ナチスはユダヤ人とともに、同性愛者も迫害したことで知られる。佐々木によると、2人は「究極の、極限の中で愛し合い、生きている実感をする」設定になる。
今作での主演にあたり、以前に訪ねた収容所での記憶を思い起こした佐々木は「今思えば、行っておいてよかった。いまだにその(収容所の)匂いは(自分の中に)残っていますから」とも語った。
北村とは今年1月期のドラマでも共演しており、すでに今舞台の話をしたといい「(北村は)酒飲みですけど、やっぱり、収容所生活の役なんで、そぎ落とそうと『日本酒から焼酎に変えた』と言っていました。わけ分かんないですけどね」。ただし、俳優としての互いの信頼関係は厚く「舞台ではとても信用できる俳優です」と話した。
また、自らの役作りについては「炭水化物をちょっと減らしていこうかな、と。ただ、やせたから舞台に立てるわけではないですけどね」と話していた。
公演は7月9~24日の東京・世田谷パブリックシアターでスタート。仙台、京都、広島、福岡、大阪と続く。関西地区では8月6~7日に京都劇場、同19~21日に大阪・森ノ宮ピロティホール。