韓国俳優ソン・ガンホ(49)が11日、都内で主演映画「弁護人」(ヤン・ウソク監督、今月12日公開)の来日会見を行った。来日は10年ぶり。
81年に韓国で起きた、国家保安法違反の容疑で学生らが不当逮捕された「釜林(プリム)事件」を題材にした映画。この事件をきっかけに人権派弁護士へ転身した後の大統領、故盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏の実話に基づいている。
14年に韓国で公開され、20もの映画賞を獲得した。日本では、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入問題で揺れるこのタイミングでの公開となる。ガンホは「今、韓国情勢は混乱していて、非常に残念な状況にある」と話したが、のちの大統領が主人公の映画とあり「そんな時期に、たくさんのことを提示してくれる作品だと思う」とアピールした。
弁護士を演じたが「5回ある公判のシーン1つ1つに違いを出すのにとても苦労した。(法廷の)セットに何日か前に入って、1人で練習したことを覚えています」と役作りの苦労を明かした。韓国で大ヒットを記録したことについては「元大統領の、政治家としての姿を語ろうという映画ではない。圧力があった時代に真摯(しんし)に人生と向き合って献身する姿が描かれているので、そこが現代を生きる人の気持ちを揺さぶったのではないか」と話した。