「ファンタスティック・ビースト」異例の主役起用

撮影現場でのエディ・レッドメインとデヴィッド・イェーツ監督 (C) 2016 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights (C) JKR.【ハリウッドニュース提供】

 世界中を魅了しつづける「ハリー・ポッター」の新シリーズ「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(日本公開中)。先日公開となった日本では、興行収入95億円の大ヒットを遂げた「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(11年)の初日の興行収入4・6億円を大きく上回り、興行収入100億円超えも十分に狙えるスタートダッシュとなっている。本シリーズで、主人公のニュート・スキャマンダーを演じる、エディ・レッドメイン(34)のキャスティング時の奇跡ともいうべき秘話が明らかになった。

 なんと驚くべきことに、本作の主人公ニュートのキャスティングに関して、エディ以外に候補者リストが存在せず、オーディションすらなかったという。ニュートの役にエディを据えた理由に関して、「ハリー・ポッター」シリーズ全ての作品のプロデューサーを務めているデイビッド・ヘイマンは「候補者リストなんてなかったよ。誰がいいか?とも話さなかった。“彼だ”で終わり」とその衝撃の事実を明かした。主役の座を射止めたエディもこれには驚いたようで、「とても幸運なことで、役者にとっては稀なこと。素晴らしいことだよ」と自分の身に起きた奇跡を振り返る。

 ハリウッド映画の主演を決めるオーディションには、有名なスターも含め多くの役者が名乗りを上げるのが普通。そんななか、超ビッグタイトルの新シリーズの主人公があっさりと決まった異例のキャスティングについてイェーツ監督は、「彼は生粋のイギリス人だ。それに、彼はいかにも典型的な主演男優タイプではない。優しいタイプで、ユーモアのセンスもある。それに、魔法の世界に収まる人なんだ」と語る。エディの生まれ、人格、そして雰囲気の全てが、ニュートとリンクしていたという、まさに奇跡のキャスティングといえるだろう。そしてもちろんプロデューサーは最後にこう付け足す「そして彼はすごく演技がうまい!それを言い忘れちゃいけないね」と。監督はユーモアで最後を結んだが、エディの役者としての実力は折り紙付き。2002年に舞台俳優としてキャリアをスタートさせた彼は、若くしてローレンス・オリビエ賞やトニー賞という名だたる演劇賞を受賞し、「博士と彼女のセオリー」(14年)でアカデミー主演男優賞初ノミネートにして受賞を果たした超実力派だ。異例ではあるが、納得のキャスティングだと言えるだろう。【ハリウッドニュース編集部】