中村勘九郎「皆から愛される役者に」息子2人初舞台

 歌舞伎俳優中村勘九郎(35)の長男波野七緒八君(5)が3代目中村勘太郎を、次男哲之君(3)が2代目中村長三郎を名乗って2日、東京・歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」の「門出(かどんで)二人桃太郎」で初舞台を踏んだ。

 芝居の中の口上で勘九郎は、2人の息子について「役者としては生まれたばかり。まだ海のものとも山のものとも知れませんが、兄弟仲良く、切磋琢磨(せっさたくま)し、努力、精進を重ね、ゆくゆくはこの場に一番いたかったであろう父勘三郎のように、皆から愛される立派な役者になれますよう、ご指導、ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願い申し上げます」とあいさつ。12年に亡くなった父中村勘三郎さんの名前を出した瞬間、感極まった様子だった。

 勘太郎、長三郎は桃太郎を熱演、見えを切ったり、せりふを言うたびに大きな拍手が起こった。物語の最後は、勘九郎が演じた鬼の総大将を退治し、「えい、えい、おー!」と大きな声で勝ちどきをあげた。

 勘九郎の妻で女優前田愛(33)は客席で、息子2人の初舞台を見守っていた。

 26日まで。