元SKE石田安奈、唯一無二が目標 芸能活動本格化

SKE48を卒業した石田安奈はあじさいの横で笑顔を見せる(撮影・松本俊)

 SKE48を5月に卒業した石田安奈(21)が、今月から大手芸能プロのホリプロに所属し、芸能活動を本格化させる。アイドルの傍ら、数々の資格を取得。48グループきっての多才ぶりを武器に「代えのきかない存在」を目指す。

 小さいころから乗馬、スケート、そろばん、日舞など、文武問わず何でも挑戦した。

 「もともと好奇心旺盛で、母が何でも習い事をさせてくれていたんです。恵まれた環境でした。ダンスは17年続け、ボイトレにも通いました。去年からは感性を磨くため、生け花も始めました」

 ステータスでもある選抜経験は9回だが、すべてデビュー5年目まで。握手人気が伸び悩んだが、心は折れなかった。

 「握手会で隣のメンバーに並んでるファンから、『ブス』とか『何でお前がSKEなの?』とやじられることもありました。ファンも1時間に2人とかしか来なくて…。でも『かなえたい夢は、今のこの状態じゃない』と言い聞かせてきました。メンタルはすごく鍛えられました」

 時間はすべて自分磨きに使ってきた。心理アロマアドバイザー、アスリート・フードマイスターの資格も取得。ダイエットしたいメンバーの食事管理プログラムも組んだ。「自分には負けたくない」が信条。どんなに体調が悪くても、週3回のジム通いは欠かさない。8年間で多くの引き出しを作っての東京進出は、「アイドルの後」を模索する後輩たちの道しるべになるはずだ。

 「お芝居もグラビアもやりたい。女子力を生かして、香水のプロデュースとかもしてみたい。こじはる(小嶋陽菜)さんは憧れですけど、私の夢は代えのきかない存在になること。『代わりはいくらでもいる』って言われ続けてきたから」

 ◆石田安奈(いしだ・あんな)1996年(平8)5月27日生まれ、愛知県出身。09年に2期生としてSKE48に加入。選抜経験は10年の「ごめんね、SUMMER」など9回。12~13年にAKB48と兼任。157センチ。血液型B。