尾野真千子、自殺考えた不遇の時代明かす

尾野真千子

 女優の尾野真千子(35)が、売れていなかった時代に自殺を考えたこともあったと明かした。

 尾野は20日深夜放送のフジテレビ系「トーキングフルーツ」に出演。これまでの女優人生を振り返った。

 中学生の時に河瀬直美の目に留まり、97年映画「萌の朱雀」の主役に抜擢されて鮮烈なデビューを果たした尾野。卒業後に上京して女優活動を本格的に始めたが、長く不遇の時代が続いたという。「30(歳)ちょい前くらいまでは厳しかったですね。ほんとここ最近です、幸せな食卓を囲めるのは。でも全然、苦だと思ってないんです、ほんと大変だったと思うんです、今考えても。道端に生えてる草とかも摘んできて(食べた)こともありましたし、ゆでて食べました」と当時の生活を振り返った。

 食べられない生活よりも、オーディションに落ち続けることに「私なんかが東京に出てきた意味もない」と落ち込み、「死のうと思っちゃったりしたこともあるんです」と自殺を考えたという。しかし思いとどまらせたのは親の存在。「私が今ここで線路に飛び込んだとしたら親が泣くし、散らかったものとかをどっかやってくださいよとか迷惑なんですけどって言われるのは親。たぶん死ぬまでそのことを背負って生きなければいけない」と親に迷惑がかかることを考え思いとどまったと明かした。

 「だけどその時があって良かった。そこで生かされてるということにやっと気づいて、死にたいと思うほどに私は芝居がやりたいんだなということに気付かされたし、それほど親っていうものが大切だって気付かされた」と語った。