佐藤健、朝ドラ最大のハードルは永野芽郁と同い年役

お互いの印象について笑顔で語る永野芽郁(左)と佐藤健(撮影・足立雅史)

 佐藤健(28)が朝ドラに初挑戦することが22日、分かった。永野芽郁(17)がヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(来年4月2日スタート、月~土曜午前8時)の会見が22日、都内で行われ、新たに決まった出演者が出席した。佐藤は、ヒロイン鈴愛(すずめ)と同じ日に同じ病院で生まれ、ともに育った幼なじみで、公私ともにパートナーとなる生涯の友を演じる。

 朝ドラは、長時間の収録が半年間続くことで知られる。佐藤は数多くのドラマや映画でハードな撮影も経験しているが「すごく脅されるんです。『本当につらいことがあると思う』と、大人の方に100回くらい言われました。大変だと思います」と国民的番組の重圧を感じている様子だったが、「でも一番大変なのは永野さん。永野さんを支えるのが僕の役割」とヒロインを思いやり、自分の覚悟も示した。

 永野とは実年齢で11歳差だが、ドラマでは同い年の設定。「そこですね、最大のハードルは」。さらに「高校の同級生から始まり、40代までの長い年月を描きますが、最初をどう乗り越えようかと考えています」と言った後「大丈夫です」と自分に言い聞かせるように続けて笑わせた。

 12年の映画「るろうに剣心」で当時小学生だった永野と共演している。「すごい小さかったけど、かわいくて美人ちゃんでオーラがあって華やかだった」。2度目の共演となったが「いい意味であまり変わらない。かわいらしくて大人っぽい」。永野は佐藤について「周りを包み込むような方だったので心配ないと思います」と話した。

 制作統括の勝田夏子氏は佐藤について「魂のこもった演技、見た感じの爽やかさと、内に秘めた熱量の強さ、そこはかとなく漂ってくるおとこ気」などが起用の決め手になったと話す。【中野由喜】

 ◆佐藤健(さとう・たける)1989年(平元)3月21日、埼玉県生まれ。06年テレビ朝日系「プリンセス・プリンセスD」でデビュー。07年同局系「仮面ライダー電王」でドラマ初主演。10年NHK大河ドラマ「龍馬伝」に岡田以蔵役で時代劇初出演。ドラマは「ROOKIES(ルーキーズ)」「冬のサクラ」「とんび」「天皇の料理番」など。映画は「るろうに剣心」「リアル~完全なる首長竜の日~」「バクマン。」「何者」など。170センチ。血液型A。

 ◆「半分、青い。」 岐阜県や東京が舞台。子供の頃に左耳を失聴した鈴愛(すずめ)が、家族や、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみたちに支えられながら成長する姿を描く。鈴愛は少しうっかりしているところもあるが、バイタリティーにあふれ、失敗を恐れない性格で、高度経済成長期を背景に一大発明を成し遂げる。脚本家北川悦吏子さんのオリジナル作品。