鈴木雅之が大森海苔大使「のり巻きマイクにしてた」

鈴木雅之(右)と、中学校の後輩という脇屋友詞シェフ

 鈴木雅之(60)が23日、都内で大森海苔親善大使就任式に出席した。大田区大森出身で、母方の祖父がのり漁師だった。「おじいちゃんの船で沖に出る時、おばあちゃんが作ってくれたのり巻きをマイク代わりに歌っていました」と少年時代を振り返り、「おじいちゃんに褒められてうれしかった。あれがボーカリスト鈴木雅之の原点です」と話した。また「地元大森で皆さんの前でこうして話せているのことをあの頃の鈴木雅之に聞かせてやりたいです」と感慨深げだった。

 この日、東日本大震災をきっかけに制作したカバーアルバム「DISCOVER JAPAN」シリーズ3部作の完結編「DISCOVER JAPAN3」を発売した。「完結編の発売日にこうして任命されるのは、音楽の神様からのギフトかなとありがたく思っています」と話し、アルバムに収録した井上陽水「少年時代」を歌った。

 同じ中学校の後輩、脇屋友詞シェフ(59)も駆け付け、「懐かしいのり巻きと現在、未来ののり巻きを作ってみました」とそれぞれを披露した。鈴木は「たのもしい後輩です」と称賛した。

 最後は童謡「ふるさと」をアカペラで歌った。最後のフレーズを「忘れがたき大森」と替えるなどして、地元愛をうかがわせた。