若手諸君!夜遊びすれば成長できる/中山秀征連載5

中山秀征(2017年7月31日撮影)

 中山秀征(50)がテレビへの思いを語る連載も今日で最終回。ラストは秀ちゃんなりの“夜遊びの勧め”です。

 僕の若手の頃といえば、時はバブル。よく六本木に行きました。当時の六本木はおしゃれで、おもしろくて、かっこいいやつが集まる街でした。それこそ、街を歩けば平野ノラだらけですよ(笑い)。

 良いことばかりではないけれども、そこで多くのことを学びましたし、育ててもらいました。仲間や先輩との付き合いでも学ぶことはあったし、クラブのお姉さんたちに大人の流儀や作法なんかを教えてもらいました。何てことない会話がトークの参考になったり、王様ゲームみたいな遊びがテレビの企画につながることもありました。

 今思うと、ただ遊んでいたら何も得られなかったけど、人と遊んでいたことでいろんなことが残ったんだと思います。バブルの中で沈んでいく人の話や、ゲイの悲哀を聞いたりもありました。その失敗や悲哀の中から人の生きる強さを感じとったりもしましたし。当時は、ばか騒ぎして、好きなことやって、ぶち当たってはじけてっていうのが普通でしたね。失敗が怖くはなかったし、失敗するところから始めていましたね。

 ファッションもそうです。遊びを知っている先輩たちは普段からおしゃれで、すてきな人が多かった。それは、帰りに飲みに行ったり食事に行くっていう理由もあるんだと思います。そして、そうやって夜遊びに出るからどんどん洗練されてかっこよくなっていったのでしょうね。

 最近の若手の子たちって、プライベートだと酒もあまり飲まないし、家でゲームをしたりスマホやったりして、こもっている人が多いってよく聞きます。バブル後に育ってきているし、今は六本木だけにいろんなものが集中しているわけでもない。学校や養成所でいろいろ教えてもらってからこの業界に入る真面目な人が多いから、好きなことをやろうとか、街に出てむちゃなことしようとは思わないのかもしれないですね。僕らの頃なんて、そういうのが嫌な人ばかりでしたから(笑い)。

 でも、若い子たちはポテンシャルが高いと思いますよ。テレビの現場でいうと、あまりむちゃしないとか、ドライとかって、物足りなさを感じるところもたまにありますが「うまいな」と感心しますもん。だからこそ「夜遊びのススメ」とまではいいませんが、それが適度なスパイスになって、もっと面白くできるんじゃないかと思いますね。【取材・構成 上岡豊】

(おわり)