TBSは9日、「世界遺産」(日曜午後6時)が、スーダンの自然遺産「サンガネブ環礁」と「ドゥンゴナブ湾」のサンゴ礁のテレビ撮影に、世界で初めて成功したと発表した。15日にオンエアの予定。
サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾は、16年に開催された第40回世界遺産委員会において新規登録されたスーダンの自然遺産。同国東部に面し、アフリカ大陸とアラビア半島を隔てる紅海にある「サンガネブ海洋国立公園」と「ドゥンゴナブ湾=ムッカワル島海洋国立公園」の2つからなり、紅海で初めて世界遺産登録されたという。
撮影はスーダンが1番暑い8月に、最高気温50度、海水温32度という灼熱(しゃくねつ)の中、行ったという。クルーは、取材するために出港した直後、戦争中に沈んだ、クラシックカーを積んだ貨物船を発見するなど、普段日本ではなかなか見られない光景を目の当たりにしたという。たどり着いた「サンガネブ海洋国立公園」は、紅海で唯一の環礁で、驚くほど透明な海には固有種が多く、独特な生態系がある。
「ドゥンゴナブ湾」の取材も、世界で初めてとなった。「ドゥンゴナブ」はアラビア語で「ジュゴンのいる場所」という意味で、水中カメラマンがジュゴンを追跡し、マンタなど貴重な生き物に加えて、多くの固有種の様子を撮影した。砂漠と海のコントラストが珍しいこの海は、多くの希少な動物のすみかだった。
石渡哲也ディレクターは「不思議な場所がたくさんあります。例えば『ドゥンゴナブ湾』では、砂漠の湿地に出来たマングローブ林に、ラクダの群れがいました。やせた土地なので、マングローブをラクダがエサにしているのです。これまでいろいろな国や地域に行きましたが、砂漠とマングローブとラクダ。この取り合わせはめったに見ることができない不思議な光景でした」と撮影を振り返った。