大阪松竹座でスタートした「7代目笑福亭松喬襲名興行」で、口上にあがった桂南光(65)笑福亭鶴瓶(65)が8日、師匠の名跡を継ぎ三喬からあらためた7代目笑福亭松喬(56)に「女遊び」「アフロヘア」を勧める“珍指令”を出した。

 南光は「亡くなった(桂)米朝師匠も、松喬は松鶴になる名前。(先代は)それにふさわしいと、言うてました。私もそう思っていましたが…」と、13年7月に亡くなった先代を惜しんだ。今回、その弟子が7代目を継ぎ、南光は「彼は継ぐべき人間。本当にうれしかった」と祝福。ただし「問題はマジメすぎる」と芸人としての“幅”を求め「ですから、女遊びのひとつでも…」と口にした。

 すると、客席がざわつき、南光は「あ…」。隣には昨年、女性問題が取りざたされた6代桂文枝(74)がおり、文枝は苦笑。南光は文枝へ向き直り、頭を下げて謝罪した。

 それでも、いたずっらぽく笑った南光は「まあ、たまには、そういうこと(女遊び)もした方がいいということで、で、分からんことがあったら、会長(上方落語協会会長の文枝)にお願いしたらいい」と追い打ち。再び客席をわかせたものの「なんでまた、隣同士に…。こんなこと、言うつもりなかったのに…」とも、ぼやいた。

 この間、マジメを指摘された7代目松喬は、ひたすら低頭したまま。鶴瓶も「南光兄さんが言うとおり、この男、ほんま、マジメすぎるんですわ」と紹介し、「せやからな、毛伸ばしてアフロにせえ。な、アフロで落語やれ」。自らが若かりし頃、トレードマークにしていたぶっ飛んだ髪形を勧めていた。