安室奈美恵が涙の告白「20代後半に引退ちらついた」

NHKのインタビューに応じ、さまざまな思いを語る安室奈美恵

 来年9月16日に引退する歌手安室奈美恵(40)のNHK特別番組「安室奈美恵 告白」が23日放送され、5年前のデビュー20周年にすでに引退を考えていたことを明かした。「引退の文字がちらついたのは20代後半の時ですね。歌手の安室奈美恵というのがちょっと分からなくなった」と明かした上で、「20周年の時に、リアルに引退が目の前にきた」と明かした。

 当時、20周年の1年間を、活動継続の有無を自分に問いかける年とし5大ドームツアーもやった。結局引退に踏み切れなかった。ツアーを終えた時「次の引退を25周年に定めた」という。

 デビュー当時、大きな会場で引退コンサートするという夢を持っていたという。最初に引退がちらついた20代後半のころ「まだ夢かなえてないでしょ」と自分に言い聞かせ、踏ん張ったことを明かした。「デビューがあれば引退がくる。始まりがあれば必ず終わりがある」と哲学も語った。

 引退までの10カ月について、「一番はコンサート」とした。「引退は1つの通過点。終わりがあればスタートがある。この先、楽しい人生が待っているんじゃないかなと思ったりします。楽しみです」と笑った。

 97年にTRFのSAMと結婚、翌年長男を出産したことは大きな糧になっている。「息子を出産していなかったら全然違う安室奈美恵が、ここに座っているか、座っていないか…。最近、親離れが進んで、私の子離れができていない。(息子から)『お前うぜえよ』みたいな毎日です」と笑いを誘う告白もあった。

 出産休養を経て復帰した、98年の紅白歌合戦での復帰映像を見て「もらい泣きしちゃう」と涙をこぼした。今月16日に発表された今年の紅白出場者には名がなかったが、NHKは目玉として交渉を継続中。この番組の反響で、安室の「決断」に変化があるのか、注目される。同番組用のインタビューは10月下旬、都内のNHKのスタジオで約2時間にわたり行われた。

<安室最近の動き>

 ▼9月20日 来年9月に芸能界を引退すると発表。

 ▼10月1日 来年2月からの全国5大ドームツアーを発表。

 ▼11月7日 翌日発売ベストアルバム「Finally」が予約注文段階で売り上げ100万枚超に。

 ▼同8日 大阪でFM802の公開生放送に出演。