ヒルナンデス!滝菜月アナ 目標はTBS安住先輩

笑顔で両手ガッツポーズの滝アナウンサー

 今年は“タキ”ナンデス!。北海道・音更町出身で、日本テレビ入社2年目の滝菜月アナウンサー(24)は昨年10月から、日本テレビ系「ヒルナンデス!」(月~金曜午前11時55分)で2代目アシスタントMCを務めている。目標は同番組の前任者だった水ト(みうら)麻美アナ(30)と、帯広柏葉高の先輩、TBS安住紳一郎アナ(44)。ともにオリコンの「好きなアナウンサーランキング」で殿堂入りした2人の背を追い、スタジオもロケも、全力で駆け回る。

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 3カ月前、滝アナは大学時から「ヘビーウオッチャーだった」という「ヒルナンデス!」のアシスタントMCを任された。前任は人気の水トアナ。引き継ぎでは「いい意味で私のことを忘れてね」との言葉をもらった。ロケの撮影中に「タキちゃんだあ。頑張ってね」と声をかけられることも増えた。「自分らしく頑張ろう」と思う半面、先輩を意識する自分がいる。

 滝アナ 大学時代は、録画をして「ヒルナンデス!」を見ていました。日本テレビ(受験時)のエントリーシートも「ヒルナンデス!」のことだらけ。だから今でも「水トさんだったらこうしたかな?」というのは、どうしても考えてしまう。皆さんの印象も今は「水トアナの後任の人」だと思います。今年は「ヒルナンデスのアシスタントと言えば滝」と思ってもらえるようになりたいですね。

 幼いころからおしゃべり好き。学校から帰ると、一緒に暮らしている祖父母のもとへ直行、1日にあった出来事すべてを報告した。「25メートル泳げるようになった」「○○ちゃんと遊んだよ」…。3人きょうだいのため、両親に話すだけでは「3分の1になるので物足りなかった」と笑う。中学時代、休み時間に廊下で友人と談笑して注意されることも。

 滝アナ ひそひそ話をしていても「滝の声だけ職員室に響いてくる。もう少し静かにしなさい」って、よく注意されていました。今、アナウンサーになってようやく「声が大きくて良かったな」って思います。

 中学卒業後、家族全員ファンだったというTBS安住アナに憧れ、同じ高校に進学した。サッカー部のマネジャーになると、氷点下の冬場は上着を7枚も重ね着。雪を踏み固めたグラウンドを、トンボでならした。早大進学後、路上のティッシュ配り、パン屋、コールセンター、スポーツセンター受付、バスガイドなど多業種のアルバイトを経験。アナウンサーになる糧とした。

 滝アナ 今も目標は安住さんです。他の出演者を引き立てるような質問を、会話の中に織り交ぜて投げかけるところがすてきだなと思います。言葉のチョイスも抜群。自分が同じ立場になって改めて安住さんのすごさを実感します。バラエティーもやりながら報道番組も担当されていて、その緩急自在な進行がとてもかっこいいなと思いますね。

 「ヒルナンデス」のPRを兼ねて出演した「有吉ゼミ」(月曜午後7時~)で、超激辛台湾ラーメンの完食に挑戦。「涙は止まらないし、辛すぎて寒くなる」という異次元の体験をした。臨機応変な対応を求められる生放送だけに日々プレッシャーもある。昼食を早めにとり、テレビで孫娘の活躍を欠かさず確認するという祖父母の存在も励みにする。

 滝アナ 将来は24時間テレビも担当したいですね。日本テレビの夏の風物詩だと思いますし、看板番組を任せられる実力を身につけたい。「大事なところだから滝に任せよう。滝ならきっとできる!」と思ってもらいたいです。ただマラソンは大の苦手。中学の時は、マラソン記録会が終わった次の日から、来年の記録会が憂鬱(ゆううつ)だったほど。(24時間テレビの)ランナーだけは許してください(笑い)。