昨年12月、新潟市内の自宅や事務所に大麻を隠し持っていたとして大麻取締法違反(所持)の罪に問われた男性2人組ヒップホップユニット「Hilcrhyme(ヒルクライム)」のメンバー、DJ KATSUこと斎藤桂広被告(38)の初公判が5日、静岡地裁(杉田薫裁判長)で行われた。
起訴内容を認め、検察側は「再犯の恐れがある」とし懲役8月を求刑、結審した。判決は19日。
斎藤は、黒のスーツに濃紺のネクタイ姿で出廷。「関係者の方に多大な損害とファンにも迷惑をかけ、申し訳ないと思っています」とし、「世のためになれる人間になれるように日々精進していきます」と述べた。
検察側は冒頭陳述で「21歳か22歳のころ、知人に勧められて、初めて大麻を使用。その後、16年の4~5月ごろから本格的に使用するようになった。多い時には週に4回程度吸っていた」と指摘。大麻所持・使用の理由として、「(吸うことで)納得できる曲づくりができると思った。使うと思いつかないような曲ができるようになった」と供述したとした。
斎藤被告は、09年に発表した「春夏秋冬」以降、ヒット曲が作曲が出なく悩んでいた16年、米ロサンゼルスのアーティストに編曲をしてもらうために渡米した。スタジオでスタッフらが大麻を吸っている姿を見て、自分も使用するようになったという。この日も「吸った後、良い作品ができたと実感した」と述べた。
ヒルクライムは斎藤被告の逮捕を受け、昨年12月、無期限活動停止が公式ホームページで発表された。同ユニットの全作品の即時出荷停止及び回収、デジタル配信の即時停止も発表。予定されていたツアーも中止になっている。また、経営していた飲食店2店も現在は営業を休止中で1店は閉店、もう1店については4月の営業再開を目指しているという。今後について、斎藤被告は「音楽は当面、活動できない。しばらくは活動する予定はない。飲食店経営をして社会に貢献したい」とした。
起訴状などによると、斎藤被告は1日、自宅で大麻を含む植物片約0・5グラムを、自身が経営する会社事務所でも同様の植物片約7・5グラムを所持したとしている。