川添野愛、初共演のなにわ男子西畑大吾は「すごい親しみやすい関西のお兄ちゃん」映画「忌怪島」

「忌怪島/きかいじま」に出演する川添野愛(撮影・高橋洋平)

女優川添野愛(28)が16日公開のホラー映画「忌怪島/きかいじま」(清水崇監督)で、主演のなにわ男子西畑大吾(26)と初主演を果たした。島とメタバースを題材に、忌怪島を訪れたVR研究チームが不可解な死と謎、恐怖に陥る。インタビュー後編は初共演となる西畑との関係性や役柄、映画の見どころ、今後についてなどを聞いた。【取材・構成=高橋洋平】

◇  ◇  ◇   

川添にとって、なにわ男子の西畑とは初共演だった。収録は昨年5月から6月にかけて、鹿児島・奄美大島で行われた。

「撮影ではアイドルっていうか、等身大の西畑大吾くんに近いんじゃないかなって思いました。悪い意味じゃなくて近所のお兄ちゃんみたいな。こっちも一緒にいて、彼がアイドルっていうことを忘れるぐらい、すごい親しみやすい関西のお兄ちゃんみたいな感じでした」

それでも西畑のリーダーシップには感心していた。

「でもやっぱりグループでまとめ役という話を聞いて、そういう仕事の話とかも聞かせてくれたんですけど、俯瞰(ふかん)した目があるんだなっていうのをめちゃくちゃ感じました。なんかすごいグイグイ引っ張るタイプじゃないんですけど、多分、常に全体のことを見てて、自分がどういうテンションでいたらいいかとか、誰とコミュニケーションをとっていた方がいいとか、すごいよくわかっているなっていうのをはたから見てて感じました」

川添は西畑演じる天才脳科学者の主人公、片岡友彦とともにVR研究チームに所属している。川添はプログラマーで衛星スキャン担当の三浦葵役を熱演している。

「台本を読むと、葵ちゃんは結構おとなしい見た目をして、やっぱり頭いいんですよね。立ち回りがうまいっていうか、みんなから自分がどう見られてるとか、どう見られるにはこうしてればいいとか、そういうのをすごいよくわかっている女の子だなっていうイメージがあって」

作品を通じて、役柄のイメージは維持するように努めていたという。

「でもそのシーンはなくなったんですよ。撮影後、その話に清水監督となって。なくなったけど、役柄のイメージはそのまんまだから、キャラクターとしてはそこは覚えておいてほしいみたいなことを言われて。変にすごく頭がいいっていうことを意識するとか、そういうことよりも、等身大で今起きている状況と対面してどうなっていくのかを、意識してやっていきたいなと思ってました」

映画の見どころを解説した。

「清水作品の特徴でもあると思うんですけど、全ては人間から始まっている。今回は島。日本って島国じゃないですか。なんとなく島国で起きてしまうことの本質がちょっと入っているなというか。閉鎖的だったり、外からの情報が入ってきにくいとか、なんかちょっと集約されているなって思ったところがあったりとかして」

解釈の余地を多く残しているのが、今作のポイントだという。

「清水監督が今回、本当に各所に映画の解釈の種みたいなものをまき散らしまくっていて、私たちも正解を知らないことがたくさんあるんですね。映画の中に、それぞれの解釈ができる箇所がいっぱいあって、もちろん演じる上で役柄的に知ってなきゃいけないこととかはもちろん教えてくれたんですけど、現場で完成したものを見たときにキャスト陣で『あれ、どういうことだと思う?』みたいなのが止まらなかったんですよ。そのときみんなで『清水監督どうなんですか?』って聞いたらずっとニヤニヤ、黙ったまんまニヤニヤしてて教えてくれなくて。だからそれが清水監督的には狙いだっというか」

解釈が多岐にわたるからこその楽しみ方がある。

「ぜひ皆さんも1人じゃなくて、誰かと行ったり、見た人とかを周りで捕まえて、アフタートークじゃないけど、それぞれみんながどう感じたかとか、どういう結末として捉えたかとかを話すまでのワンセットで楽しんでいただきたいなって思います」

今作は「VR」=「仮想現実」も見どころの1つとなっている。

「VRがやっぱり映像でもすごい特徴的に効果的に使われてて、なんかその主観の目線になれるカメラワークだったりとかが、かなり入っている。そういう意味では本当に自分が『VRゴーグル』をつけているかのように感じられたり、その『VRゴーグル』をつけている人たちの気持ちに入り込みやすかったり、体験型アトラクションじゃないけど、そういうエンターテインメントとしての楽しさもあります」

初のホラーを経験し、演技の幅を広げた。今後の女優としての展開に注目が集まる。

「『川添野愛』を覚えてもらうより、役柄が強烈に印象に残る人になりたいです。作品をやっぱり届けたくて私はこの仕事をしているので、それに最大限近づきたいなとは思っています。多分ご一緒する監督さんだったりで変わるとは思うんですけど、基本はキャラクターが強烈に印象に残るような役者さんになっていったら、いいなって。どういう形か分からないけど、その時、自分がこれだなって思う表現を突き詰めていけたらいいなって思っています」(おわり)

◆川添野愛(かわぞえ・のあ)1995年(平7)2月5日生まれ、東京都出身。幼少期より杉並児童合唱団に12年間在籍。15年、多摩美大在学中にWOWOW「贖罪の奏鳴曲」で女優デビュー。主な映画出演作は「パパはわるものチャンピオン」「ミュジコフィリア」。現在、丸源ラーメン「感動肉そば!」編のCMに出演中。163センチ。

川添野愛「忌怪島」でホラー映画初挑戦「呪怨」見てトラウマになるも同監督からオファー