日本歌手協会主催の「第52回歌謡祭~歌は世につれ…昭和100年・戦後80年~」が17日、東京・江戸川区総合文化センターで昼夜2部公演行われた。
昼の部で、6月3日に89歳で死去したプロ野球巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんをしのび、三鷹淳(91)が巨人軍の歌「闘魂こめて」を熱唱した。
「闘魂こめて」は古関裕而さんの作曲で、1番を守屋浩さん、2番を三鷹、3番を若山彰さんが担当して、63年に発表された。阪神の「六甲おろし」とともに、プロ野球を盛り上げる屈指の球団歌となった。
三鷹は長嶋さんが監督になった50年前の75年に、雨の日のゴルフ場でばったり会い、背番号の「33」が縫い込められたウインドブレーカーをプレゼントされた。亡くなる前にも会って、旧交を温めたという。
長嶋さんが亡くなったと聞いた時には「ショックだった」。自身も3度脳梗塞を経験しており、「最後まで頑張られた」と話した。
この日、大きなステージで歌うのは久々だったが、長嶋さんをしのぶコーナーのために駆けつけた。張りのあるはっきりとした声で歌い上げ、会場から大きな拍手が起きた。
今でも巨人の試合を観戦に行き、7回には客席で大きな声で「闘魂こめて」を歌っているという。「となりのおじさんから『どうしてそんなにうまいの』と言われました」と、うれしいそうに話した。
「闘魂こめて」のオリジナル歌手は、三鷹1人となったが、「これからも頑張って歌いたい」と話していた。
【笹森文彦】