【王将戦】藤井聡太王将と永瀬拓矢九段を大歓迎 小島進市長「渋沢栄一翁も喜んでいる」

王将戦第5局前夜祭で深谷市のゆるキャラ「ふっかちゃん」と記念撮影する、左から藤井聡太王将、永瀬拓矢九段、小島進市長

4連覇を目指す藤井聡太王将(竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22)が永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負第5局が8日からの2日制で埼玉県深谷市「旧渋沢邸『中の家(なかんち)』」で行われる。7日に現地入りした両対局者は対局場を検分した後に、市内のホテルで行われた前夜祭に出席した。

深谷市は、日本経済の礎を築き、昨年発行され始めた新1万円札で描かれている渋沢栄一の生誕の地である。今回はその実家で対局する。県内での王将戦開催は2015年(平27)2月にさいたま市「ロイヤルパインズホテル浦和」で行われた第4局以来、10年ぶりとなる。

シルクハットにえんび服、ステッキを手にした渋沢のようないでたちであいさつに立った地元の小島進市長(64)は、「渋沢栄一を約2枚払っていただいて(前夜祭は会費制)」と、まず会場を和ませた。続けて、「心からうれしい。深谷市民全員が喜んでおります。渋沢栄一翁も天国で喜んでいると思います」と話して、大きな拍手を浴びていた。

今回の開催に際し、2月28日に深谷市は勝負メシを発表した。同市は2019年に公開された大ヒット映画「翔んで埼玉」で、埼玉県民で結成された埼玉解放戦線が手にする武器の「深谷ネギ」の産地。これが令和の地元ネタ第1弾となり、21年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」では、主人公の渋沢栄一を俳優吉沢悠演じた。大河ドラマ館も開設した。22年には商業施設「ふかや花園プレミアム アウトレット」がオープン。昨年は新1万円札発行と、「話題の波状攻撃」を仕掛けている。

高校スポーツ界では男子バレーボールの深谷、バスケットボールの正智深谷などが有名だ。前夜祭でも登場した地元のゆるキャラ「ふっかちゃん」が、これらの応援に駆けつけることもある。農業出荷額約300億円は県内一。氷菓「ガリガリ君」でおなじみの赤城乳業の本社もある埼玉県北西部の街が、今週末の8、9日は将棋で熱くなる。

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