4連覇を目指す藤井聡太王将(竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22)が永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負第5局が8日からの2日制で埼玉県深谷市「旧渋沢邸『中の家(なかんち)』」で行われる。同県で王将戦が行われるのは、2015年(平27)2月の第4局(さいたま市「ロイヤルパインズホテル浦和」)以来、10年ぶりとなる。両対局者は7日、現地入り。対局場の前日検分を行った後、同市内のホテルで行われた前夜祭に参加した。
同市は近代経済の礎を築いた実業家で、昨年発行された新1万円札に描かれている渋沢栄一生誕の地でもある。全国的に有名なネギの産地でもある。
「深谷市は初めて。私自身、ネギは好物で楽しみにしていました。落ち着いた雰囲気で対局にピッタリ。(埼玉県では)10年ぶりで注目もされていますし、2日間集中して指したいと思います」と決意を語った。
3連勝した後の第4局(2月15、16日、大阪府高槻市)で先手番で敗れ、タイトル戦の先手での連勝が「32」で止まった。同月25日には叡王戦本戦トーナメントで糸谷哲郎八段に敗れ、8冠復帰は1年持ち越しとなった。
悪い流れは月替わりで変わった。先週2日、新潟市で行われた棋王戦第3局では千日手指し直しの末、増田康宏八段の挑戦を3連勝で退けた。3連覇を果たしてタイトル戦通算100勝として、獲得通算27期で谷川浩司17世名人に並んで将棋界5位タイとした。4日には「日本鉄道賞」表彰選考委員として島根県出雲市を訪れ、昨年10月に日本鉄道大賞を受賞したJR西日本の新型特急車両「やくも」に試乗してきた。
盤上で結果を出し、盤外で大好きな鉄道で「鉄分補給」とオンオフともに充実させ、今回は王将戦4連覇と、谷川越えの獲得通算28期の単独5位を目指す。

