日刊スポーツ社会面の名物コラム「政界地獄耳」が10月で、現在の二代目筆者となって20年を迎えた。
政財界かいわいで高い「愛読率」を誇り、今夏の皇室典範改正をめぐっては、麻生太郎氏を藤原不比等にたとえ、その後の議論を引っ張った。第1次安倍政権から高市政権まで、日本政治が劇的に変化したこの20年を、筆者はどう見たのだろう。携帯電話に過去記事を蓄積するほど愛読する時事芸人のプチ鹿島氏にも、メッセージを寄せてもらった。
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政界地獄耳へ贈る言葉
野球も相撲も競馬も読みごたえがある日刊スポーツですが、私が最初に読むのは政界地獄耳です。
お行儀のよい一般紙とは温度感が違う政治ネタや、永田町の実感が載っている。SNSで話題のネタも早速採り入れる。与党にも野党にも遠慮しない。そして何より、野次馬の勘がある。私が好きなのは「自民党関係者」の言葉だ。現政権を内部ではどう思っているのか。その本音や人間臭さまで聞き取ってしまう。まさに地獄耳である。
以前、大臣のスキャンダルをめぐって「政権は雑誌を侮ったかな」という一本があった。テレビや新聞がおとなしいなか、週刊誌が政権ネタをどんどん報じた。その意義を伝えたのがスポーツ紙の「地獄耳」だった。「オールドメディア」という言葉で何でもひとくくりにする今だからこそ、こういうコラムの大切さを感じる。永田町の内側も、ネットのざわつきも、メディアへの批評も読める。
私は政界地獄耳を「プロの野次馬」師匠だと勝手に思っている。これからも期待しています、地獄耳師匠!
◆プチ鹿島(かしま)1970(昭45)5月23日、長野県出身。時事ネタと新聞読み比べ(現在15紙を購読)で知られ、政治、文化、スポーツなど幅広い分野から社会を鋭く読み解く。メディア出演も多く、TBSラジオ「プチ鹿島 赤坂タイムス」(土曜午後1時)などに出演中。コラム連載は月に10本超。19年に「ニュース時事能力検定」1級を取得した。