静岡・熱海沖 イサキ50センチ超含む16匹

左から2位の飯田隆幸さん、優勝した佐野孝宏さん、3位の石井茂さん

<フィッシング・ルポ>

 静岡・熱海伊豆山港「喜久丸」を本部として、神奈川・福浦「恵一丸」と合同のイサキ釣り大会が、12日に熱海沖で実施された。3隻に計34人が乗船し、3匹の合計重量で優勝を争った。この日は午前5時すぎの出船から2時間で全員が釣果をあげる好釣ぶり。数よりもサイズが勝負の明暗を分けた。真夏を思わせる太陽の下で展開された、熱いバトルの模様をリポートする。

 最高気温は28度まで上がった。風もなく、潮温も21度台と例年並み。9人を乗せた第十喜久丸の松本早人船長(41)は「潮が濁っているし、ここ最近だと条件はいい」と手応えを感じていた。

 昨年は潮温が上がらず、大苦戦だった。36人中3匹以上をそろえられたのはわずか6人。この日は昨年も参加した人が多数おり、リベンジに燃える気持ちがサオに乗り移ったのかもしれない。

 計1472グラムで優勝した佐野孝宏さん(55=神奈川県秦野市)もその1人だ。過去2年間はボウズ続きで「今年こそは」と意気込み、この日のためにリールを新調した。今回は50センチ超の大物を含む16匹を釣り上げ、ただ1人、1400グラム台をマークした。佐野さんは「もう2年間何も釣れなかったんで。たまたま、よかったです。リールのおかげかな」と笑った。

 準優勝は飯田隆幸さん(48=静岡県伊豆市)で、計1360グラムを記録した。妻の准子さん(44)と共に初参戦。3本バリにトリプルヒットさせるなど、効率よく本命を釣り続けた。飯田さんは「イサキは普段からやってます。最後の15分ぐらいでデカいのがきたのが大きかった」。

 11人が乗った恵一丸(山田隆一郎船長)からは、石井茂さん(45=神奈川県湯河原町)が3位に食い込んだ。こちらも大会初参加で「たまたま大きいのが釣れました。まぐれで取らせていただきました」と恐縮した。

 優勝した佐野さんを含む14人を乗せた喜久丸の松本信也船長(70)は「最近までは食いが悪くて心配していたが、2、3日前から食い始めた。潮が濁ったのが大きいね。魚が底の方にいなくて『上から見えた』って言う人もいたよ」と笑顔だった。

 イサキ釣りは、これからが上り調子だという。食べてもおいしいイサキを釣った後は、温泉での~んびり。そんな熱海ならではの釣行を満喫できるのも、大会の魅力の1つだ。【松尾幸之介】

 ◆賞 優勝した佐野さんには、クリスタルトロフィーと、がまかつ提供の「軽量高感度ライトボードゲームロッド」(3万6500円相当)、マルキユー提供の「パワーバッカン」(7000円相当)などが贈られた。また10位以内には、この日仕事の都合で参加できなかった俳優哀川翔さんから、自身がプロデュースしたブランド「show No1(ショウナンバーワン)」のラインコートやさび止めなどが贈られた。

 <主催>日刊スポーツ新聞社、日刊スポーツ新聞社指定・共栄会

 <協賛>がまかつ、マルキユー他

 ▼船 熱海「喜久丸」【電話】090・5456・8449。イサキの乗合は、午前5時出船でエサと氷付きで1万1000円。午後0時30分出船の午後便も出漁中。

 福浦「恵一丸」【電話】090・4927・9776。