ロカボって知っていますか? ご飯やパンなど糖質が多い食事を控えめにするロー・カーボハイドレート(低糖質)の略語です。緩やかな糖質制限食のロカボを提唱する東京・北里研究所病院の山田悟・糖尿病センター長(46)が、おなかいっぱい食べてもやせられる「ロカボでダイエット」を教えてくれます。
◇ ◇
この写真をご覧下さい。メインディッシュにサラダ、スープ、パンがついて1050円のロカボ・ランチです。私が勤務する北里研究所病院2階のレストランつくしで提供しており、ランチタイムには売り切れる人気です。
こんなにボリュームがあって、ダイエット効果があるなんて信じられない人が多いでしょう。でも、これだけ食べてもやせられるんです。
その秘密は、ロカボ! これまで固く信奉されてきたカロリー制限食とは、どう違うのか。ただ1つ、糖質を1食あたり20~40グラムに抑えるだけです。日本人は1食あたり平均90~100グラムの糖質を食べています。
例えば、コンビニおにぎり1個の糖質は約40グラムです。「エッ、おにぎり1個しか食べられないの?」と思う人もいるでしょう。ご飯を半膳に減らしますが、あとはお肉も魚も野菜もおなかいっぱい食べていいんです。
食事は人生の楽しみの1つです。おやつや食後のデザートも必要です。ロカボでは1日10グラムのスイーツを食べることも勧めています。3食+おやつで1日130グラムまで糖質を食べることができます。
空腹感を抱えたままのカロリー制限は楽しくありません。いったんダイエットに成功してもリバウンドします。
ご飯、パン、麺類など一切食べない極端な糖質制限を私はお勧めしません。たまにはラーメンを食べても構いません。緩やかな糖質制限は、精神衛生にも良い。おいしく食べて、健康的にやせるのがロカボの目標です。メタボが気になる皆さん、気軽にロカボでダイエットしましょう。簡単です。そして目に見える効果があります。
◆山田悟(やまだ・さとる)1970年(昭45)1月1日生まれ、東京出身。慶応大学医学部卒。東京・港区の北里大学北里研究所病院糖尿病センター長として、糖尿病患者のQOL(生活の質)向上を目指す。緩やかな糖質制限食ロカボで、おいしく食べて健康に-を目標に2013年11月、一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立し、ロカボの普及に努めている。

