大阪・岬町 メバル豊漁予感 20センチ超が続々

戸田さんが仕留めた29センチのジャンボメバル

<波止FISHING>

 日中に良型メバルが釣れている、大阪・岬町の海釣り公園「とっとパーク小島」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)に11日、釣行した。西風が吹く中、あて潮の大阪側中央付近に入り、メバル専用サバ皮でのサビキ釣りに挑戦。記者は18センチ1匹に終わったが、戸田雅喜さん(和歌山市)が、20~29センチを5匹釣ったのをはじめ、20センチ超の良型が次々とヒット。日によってばらつきはあるが今年のメバルの状況は良さそうだ。

 午前8時半ごろ、下り潮が流れる中、あて潮の大阪側中央付近に入った。職員に様子を聞くと、先端付近で常連の源元直樹さん(泉佐野市)が20センチまでを4匹釣っているという。

 記者は背中から西風が吹く中、メバル専用サバ皮サビキをセット。潮は緩く寒波の影響で気温が3度と冷え込む。この釣りはまきエサはせず、仕掛けを底まで落として、ゆっくりラインを巻き上げてタナを探る。

 だが、メバルの反応がなかなか出ない。同10時すぎ、周りで20センチ級が釣れだした。先端大阪側で戸田さんが浅ダナで23センチをゲット。良型を求めて桟橋各所を探っていた久保正彦さん(河内長野)も「食いが渋いが、ようやく釣れた」と同所で27センチ。階段下では福井孝子さん(大阪市)も23センチを釣り上げてにっこり。正午前には、底付近を探っていた記者のサオにもようやくアタリ。釣り上げたのは18センチ。だが、後が続かない。

 午後1時半すぎ、潮が上り潮に変わると、常連はすぐに和歌山側に移動。向かい風を受けながら頑張る。そして同2時半ごろ、戸田さんに大物がヒット。スロー巻きで引き上げていると、ゆっくりとサオが絞め込まれ重みが増す。タモ入れしたのは、この日一番の見事な29センチ。「日中で、このサイズが釣れるなら、3月からの半夜釣りでは尺級が狙えるね」と目を輝かせた。

 結局、記者は1匹止まりだったが、同公園では毎日のように25センチ超が上がっており、西薮園長も「日中で良、大型がこれだけ釣れるのは数年ぶりだ。この分なら、型狙いの本番を迎える3月からの半夜釣りにかなり期待が持てますね」と笑顔で話してくれた。【中村和嗣】

 【今後の見通し】例年、日中のメバル釣りはウイリーサビキでの小型釣りが中心だが、今年はサバ皮サビキで20センチ超の良型が釣れているので、3月から半夜釣りが始まれば良、大型への期待が高まる。サバ皮サビキ釣りはあて潮が絶対条件。また潮の流れによってオモリの調整には注意が必要だ。

 【問い合わせ】とっとパーク小島【電話】072・447・5126。釣り料金は大人1500円、小人750円(午後3時以降は大人1000円、小人500円)。開園は午前7時から午後6時(3月から午前6時~午後8時)。定休日は金曜日(祝日は開園)。

 【交通】南海電鉄の多奈川駅からコミニュティバスを利用し「海釣り公園とっとパーク小島」下車。車は阪和自動車道の泉南ICを出て国道26号に入り深日中央交差点を右折。府道65号(岬加太港線)を小島方面へ走り約10分。無料駐車場有り(約100台)。