和歌山・湯川川 渇水、釣り荒れなんのアマゴ38匹

警戒心の強いアマゴにアプローチする筆者

<渓流 FISHING>

 春本番間近の渓谷にヒレがピンと張った美しいアマゴが舞った。先日、有田川の支流・湯川川に渓流釣りに出掛けた。午前7時前から京都大学森林ステーションから100メートルほど下流に入渓。渇水と釣り荒れで魚の警戒心が強く、釣りづらかったがキンパク、ヒラタなどのエサを使い分けて攻めるとコンスタントにアタリをキャッチ。正午前までに12~26・1センチを38匹釣りあげた。タフコンディションだったが、エサのローテーションで好釣果に恵まれ、大満足の釣行となった。

 午前7時前、京都大学森林ステーションから約100メートル下流に入った。解禁から2週間がすぎて魚の警戒心が強まり、かなり減水しているタフなコンディションだ。それでも、水中に数匹の渓魚が確認できる。

 まずはG5のオモリを打ち、キンパクをハリに刺して瀬落ちに仕掛けを投入。ゆっくりと流すと目印がフッと止まった。タモに飛ばしたのは16センチのヒレピンアマゴ。しかし、1匹釣ると見えていた魚の姿がない。

 アマゴの警戒心がかなり強い。静かに瀬を釣り上がり、掘れ込みや大石裏などを狙うが、1カ所で1匹止まり。釣り進むと数が出そうな小淵に出た。気配を悟られないように淵尻から流れ込みにアプローチ。

 仕掛けが、底流れを捉えるとツツーン。朱点が鮮やかな18センチの美形をゲットした。続いてツンと鋭いアタリが出たが、ハリに乗らない。そこでエサをヒラタに替えると食い込みが良くなり、一発で16センチを食わせた。

 次も、目先を変えてクロカワ虫を使うと同型がヒット。川虫を次々にローテーションすることで食いをつなぎ3匹追加した。これがヒットパターンになった。

 瀬脇や川底に変化のあるところを探っていき、大きなえん堤にたどり着いた。まずは、軽いG5オモリで中層を流すと13センチが連発。次にG2を追加し、落ち込み底を攻めると目印がスーッと白泡の中へ。合わせるとグン。クネクネと魚体をくねらせて暴れたのは26・1センチ。精かんな顔つきの良型に喜びが込み上がる。

 その後も、エサのローテを怠らずに探り同9時までに13~26・1センチを23匹キープ。同10時前、最後は朝のポイントから約2キロ下流へ。こちらも状況は厳しいが頭上に木があり、サオが入れづらいところや見逃しそうな小さな掘れ込みを探り正午前までに12~21センチを15匹追加。満足して納竿した。【日刊FPC・下田成人】

 【交通】阪和道の有田ICを有田・金屋方面へ出て信号を左折。県道22号、国道424号、同480号を経由し、清水方面へ。三田トンネルを抜け約1分走り信号を右折。清水橋を渡り県道19号で上湯川へ。

 【問い合わせ】有田川漁協【電話】0737・52・4863。年券5400円、日券3240円。

 【今後の見通し】まとまった雨が欲しいところ。増水すれば川がリセットされ、数釣りが期待出来そう。漁期は6月末まで。4月1~28日まで有害鳥獣捕獲のため入林制限あるので注意。