三重・浜辺湾 カイズ20~35cmを5人で180匹

次々にカイズを釣っていく筆者

 11月18、19日に開催される「第28回全日本チヌトーナメント」の試し釣りで先日、三重・鳥羽の浜辺湾のイカダへ釣行した。午前7時から「京阪チヌ研」の那珂浩一さん(湖南市)ら5人で試合形式によるカイズ(小、中型チヌ)の数釣りに挑戦。シラサエビをまき込んだダンゴ釣りを中心に緩急を付けた落とし込みなどで釣果を伸ばし、午後3時までに20~35センチを55匹。7回目の優勝へ向けて手応えをつかんだ。5人では同型を180匹の釣果だった。

 5人で1時間ごとに釣り座を右回りに替わる、試合形式でカイズのヒットパターンを追求した。浜辺湾の11号イカダに上がり、午前7時からスタートした。まずは針上20センチにタングステンシンカー7グラムをセット。シラサエビ、ボケとローテーションし、カメジャコで落とし込むと20センチのカイズが釣れるが、続かない。

 見切りをつけ、竿下にダンゴ(マゼ=オキアミスライス、アミエビ、ニュー活さなぎミンチ激荒、シラサ)を5個打ち、シラサで落とすと、着底から1メートル誘い上げたところでアタリ。同サイズを取り込んだ。続けて濁りを切らさずに釣っていくとシラサに連発。6匹のカイズを釣ったところで場所交代となった。

 今度も前方をタングステンオモリ仕掛けで探り始めるとすぐに釣れ、数匹追加。食いが落ちる前にダンゴ釣りに変更しシラサ、オキアミ、ボケを使い分けてチヌの食いをつないでいく。

 反応が止まると5Bのゴム張りオモリを打ち、着底前2メートルから、ゆっくり落とし込むと明確なアタリで34センチを仕留めた。続けて、刺し餌を変えていくが8匹止まり。2桁に届かない。

 3セット目は最初からダンゴで攻めた。足元に濁りをきかせながら潮下に落とし込むと小型が8連発。シラサ、オキアミ中心のローテーションで攻め続け1時間で2桁を達成した。

 その後も試合形式を続け集魚効果の高いアミエビ、オキアミスライスをダンゴのマゼにして打ち返し、1時間で2桁をキープ。

 午後からは数カ所にダンゴを打ち、ポイントをローテーションしながら釣っていき、午後3時までに20~35センチを55匹で納竿。当たり餌はシラサ、ボケ、オキアミ。ダンゴ濁りをきかせながら、落とし込む速さ、着底場所に変化をつけた攻めにカイズが良く反応した。【日刊FPC・兼松伸行】

 【今後の見通し】1カ月ほど遅れていたが、ようやくカイズの群れが湾内に入ってきた。これからも新たな群れが入り、年内いっぱいは数釣りが楽しめそう。

 【問い合わせ】「浜辺屋」【電話】0599・25・2259。イカダ釣り大人1日3500円、小人(小学生以下)2500円。出船時間午前6時、納竿は午後4時。12月末まで営業。

 【エサ】えさきち鳥羽本館(日刊銀鱗倶楽部加盟店)【電話】0599・26・3305。ダンゴ、仕掛け、エサ常備。24時間営業。

 【交通】伊勢自動車道、伊勢二見鳥羽ラインを経由し、国道42号を鳥羽へ。小浜方面へ左折し浜辺屋へ。

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