千葉・外房 LT曲がった~ヒラメ3匹竿頭だぞ

やったぁ~、小型だけどヒラメだぁ~

 ようやく春めいてきたが、冬の王者ヒラメはこれからが本番だ。「オカマリ」ことガールズバンド「LoVendoЯ(ラベンダー)」ボーカル、岡田万里奈(24)が千葉・外房の大原「力漁丸」(中井聡船長)に乗り込んだ。海上を抜ける風が肌に刺さりそうだったが、オカマリ負けずに船中トップの3匹を釣り上げた。

 冬の間は、釣り具メーカーが新商品を発表するタイミングでもあり、釣りのイベントが各地で実施されている。オカマリも引っ張りだこで、横浜、大阪と釣りファンと楽しい時間を過ごしていたという。

 オカマリ でもぉ、なかなか釣りにいけなくてジリジリしちゃっていたんです。フィッシングショーもいろいろな釣り人にあえて勉強にもなって面白いし、楽しいし…でも、釣りの現場がいいかなぁ。

 そこで、用意しました。大原南沖のヒラメ釣り。かつては「2月(または3月)のヒラメは猫もまたがない」と評されていましたが、潮の巡り(およそ15日)が2~3巡ほど遅れていることもあって、海の中の歳時記も変化があるよう。

 取材をしたのは2月12日。この時点ではまだイワシの群れは大原沖に回っていなかった。ところが19日から魚探(魚群探知機)には細かい魚の群れがフワ~、と出ては消えている。大きな群れだ、イワシの群れだ。

 中井船長 いいようだね。イワシの群れは茨城から南下してくる。群れが回ると、ヒラメもザワザワしてくる。私もザワザワ心が躍ってますね。

 今がちょうどいいですよ。さて、オカマリはそんなまだ群れの回っていない中で、やりました、ヒラメ3匹を釣り上げて、サオ頭になりました。

 オカマリが使ったのは、オモリ40号。通常は80号でちょっと潮流れが速いと100号なんぞを使います。それが、重さ半分。非力な女性や子どもでも手軽に操作できて、ヒラメ釣りが本当に楽しくなっちゃう。

 何で?

 オモリの重さがバラバラだと他の釣り人と絡んでしまうんじゃない? この大原南沖は深くても30メートル。15メートルという浅いポイントもある。仕掛けを落とすのに浅いエリアだから、オマツリ(他の釣り人と仕掛けが絡み合うこと)も少ないんですね。オモリが軽いとアタリがスゴいんですよ。

 オカマリ もうね、サオがギューン、って曲がるんです。ここのところヒラメは全然釣れなかったから、LT(ライトタックル)でできるのがうれしいです。私の釣ったのは3匹とも小さかったけど、引きは目いっぱい楽しめましたね。チョー面白い。

 オマケでマトウダイも釣り上げた。

 オカマリ これ、最初なんかエイリアンみたいで、隣の釣り人に進呈していたんですけど、食べたらメチャクチャおいしいですね。それを知ってからあこがれのお魚なんです。今回はしっかり持って帰りまーす。

 ヒラメ釣りの極意は、しっかりヒラメがエサの生きたイワシをくわえ込むか、どうかです。サオ先がブルンと震えても、食い込むまで我慢する。オカマリもサオを振り上げて合わせたいのを耐えて、しっかりと船中トップとなる3匹を釣り上げました。

 オカマリ もう、この待っている間に妄想が広がるの。あー、今、ガリッ、ていきそう。もうちょい、もうちょい、もうちょい…って。このワクワクが追いかけてくるような、背中がちょっとむずかゆいような…たまりませ~ん。

 そうこうしているうちに、取材に同行したオカマリ担当の飯田寛マネジャーが船で最大の1・5キロをゲットして、さらに56センチのマゴチも。飯田マネいわく「こんな大きなヒラメ初めて、マゴチも初めて。なんだこれ、楽しいぞ」とアドレナリン全開で海に向かって叫んでました。

 何はともあれ、今はイワシの大きな群れが回ってきていて、大チャンス。LTで手軽にできるのも魅力ですねぇ。

 オカマリ みなさーん、大原でヒラメやってみてください。中井船長も優しいし、何でも教えてくれますよ。私もサオ頭で2月13日付の日刊スポーツに「歌手岡田万里奈」って掲載されて大満足。みんな、待ってるよぉ~!

▼船 大原「力漁丸」【電話】0470・62・0575。ヒラメ乗合船は午前4時30分集合、活イワシ&氷付きで1万2000円。