長野・諏訪湖 ドーム船で楽しむワカサギ釣り

強い引きだと思ったら2匹でした

 豪雨や強風でも安心して釣れちゃうぞ! ヘラブナ道場のイラストリポートを担当する「ハットリ」こと服部紫野さんが、約2カ月の全面結氷から“目覚めた”長野・諏訪湖でのワカサギ釣りに挑んだ。ビニールハウスのようなドーム船の楽しみ方を紹介する。また、明日10日からは駿河湾マダイダービーがスタートする。静岡・戸田でサオを出したのだが、ありゃりゃ、この魚は何だ?

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 こんにちは、ハットリです。久しぶりに復活の諏訪湖に行ってきました。

 もう、読者のみなさんも知っていると思いますが、湖面が結氷してあまりの冷たさから、一部が隆起して神様の道のようになる現象「御神(おみ)渡り」が、5シーズンぶりに地元の八剱(やつるぎ)神社に認定されました。

 ハットリは普段、日刊スポーツの釣果情報を書いているのですが、諏訪湖は1月12日の情報から全面結氷となって舟が出せませんでした。

 「えっ、ワカサギ、って氷に穴を掘るんだから、できるんじゃない?」

 そんな声も聞こえてきましたが、40年ぐらい前までは氷上釣りもやっていたみたいです。今はボートや沖に固定した100人一斉に釣りができるドーム船での釣りになるの。今季の氷も15センチまで確認されたらしいけど、大勢の人が乗って安全かどうかが分からなかったので、結氷中は釣りは残念ながらお休みだったんです。

 2月27日まで諏訪湖レジャーセンターからは「湖面の9割はまだ凍ってる」との報告で、同センターでは「お客さんからも問い合わせが多くて、でも釣りができないから切ないなぁ」と話してました。それが、翌28日に事態が一変。「あのさ、ハットリさん、湖に氷がない。3月1日は嵐だから、2日にドーム船を釣れる場所に設置して、3日から営業を再開するだ」との力強い言葉を聞けました。

 じゃ、現地に行こうということで、今回5日の取材になったのです。

 ドーム船、いいですよ。要するにイチゴ狩りで使うビニールハウスです。取材日は大雨でしたが、もう快適。ちょっと寒かったけど、これで快晴だと今の時期でも暑くなって窓を開けながら釣りをするんです。

 ストーブもたいていて、お湯もあるからカップ麺も食べられますね。おいしいですよ。それとトイレも洋式できれいですから、女性や子ども連れでも安心ですねぇ~。

 さて、釣りですけど、水深5メートル。手作りの貸しザオは糸をたぐる「手ばね」方式。電動リールじゃなくても十分大丈夫ですよ。

 で、ワカサギが大きい。平均10センチかな。いろんな釣り人に聞いたところ、どうやら全面結氷で、カワウなどのワカサギを食べちゃう鳥が手出しできずに、スクスク育ったみたいです。

 ただね、釣り方はそのまま放置するのではなく、ちょっと合わせた方が確実に釣り上げられるなぁ。最初はブルルン、とアタリがきても、仕掛けをあげると何もない、というため息の連続だったんです。でも、ちょっと合わせると面白いように釣れちゃいました。

 それとエサのサシは、半分ぐらいにチョキンと切っちゃうといい。にじみ出る体液がおびき寄せるのね。だから、ハサミをどこかで買ってきてくださいね。

 ハットリは朝7時から正午までで100匹ぐらい。でもこの大きさだから十分ですね。サービスで釣りたてを天ぷらにしてくれますよ。復活の諏訪湖、よろしくお願いしまーす。

(ヘラブナ道場門下生・服部紫野)

 ▼宿 諏訪湖「諏訪湖レジャーセンター」【電話】0266・53・6540。出舟は午前7時~午後3時。手ぶらOKの2時間パックならばドーム船使用料、遊漁料、サオ、仕掛け、エサ込みで大人4000円、中学生以下は2500円。通常は、遊漁料が高校生以上が1000円、中学生以下無料。ボートは1日4000円、ドーム船は3200円、中学生以下2000円。仕掛けは5本バリ300円、7本バリ400円。エサのサシ200円。氷100円。