マラソン岡村正広、マイペース貫き銅メダル

男子マラソン(T11、12) 両手を広げ3着でゴールする岡村(撮影・山崎安昭)

<リオ・パラリンピック:陸上>◇18日◇男子マラソン(視覚障害)

 スタート時から強い日差しに気温も30度近くまで上がった。男子マラソンの岡村正広(46)は厳しいコンディションの中、マイペースを貫いた。最後は両手を突き上げて必死の形相でゴールを駆け抜け、銅メダルをつかんだ。

 4番手を着実に走り続けた。すると30キロをトップで通過したスペイン選手が35キロまでに棄権。3番手に浮上した。

 中学校で陸上部に入った頃、視野が狭くなる症状が表れた。競技歴は31年を数える。前回ロンドン大会は転倒して4位。惜しくもメダルを逃した46歳のランナーが「3位以内」という目標を見事に達成した。