中国が金メダル107個を稼いで、2004年アテネ大会から4大会連続のトップを守った。金メダル数で前回2位のロシアがドーピング問題の影響で除外となり、前回3位の英国、同4位のウクライナがそれぞれ1つずつ順位を上げた。前回6位の米国は4位に浮上した。

 中国は競泳だけで37個の金メダルを量産。男子の黄文攀は5冠に輝いた。陸上も32個、お家芸の卓球でも13個と他を圧倒し、銀、銅を合わせたメダル総数は239個で表彰台を席巻した。

 金64個の英国は競泳で16個、陸上で15個。自転車、馬術の得意種目で着実に上乗せし、開催国だった前回の34個から倍近い金メダルをつかんだ。金41個のウクライナは競泳が強かった。プールで奪った金メダルは前回から8増の25個で、総メダル数117個のうち74個を競泳で占めた。米国は4年前に金9個だった陸上で16個を挙げ、全競技で計40個の金メダルを得た。

 20年東京大会へ弾みをつけようとロンドン大会から倍増の金メダル10個を目標に掲げた日本は、1964年東京大会から参加しているパラリンピックで初めて1種目も頂点に立てなかった。総数は競泳の木村敬一(東京ガス)が4個のメダルを獲得するなど前回より8増の24個を積み重ねたが、車いすテニス男子シングルスで3連覇を狙った国枝慎吾(ユニクロ)が準々決勝で姿を消すなど全体的に苦戦を強いられた。

 開催国のブラジルは競泳のダニエウ・ジアスが金4、銀3、銅2と出場した9種目全てで表彰台に上がった。総数は43個から72個に増やしたが、金メダル数は前回の21個から7減で、7位から8位に転落した。