<東京オリンピック(五輪):陸上>◇8日◇男子マラソン◇札幌市・大通公園発着
現役最後のレースとなった大迫傑(30=ナイキ)は、2時間10分41秒で今大会の日本勢最高となる6位入賞を果たした。日本男子の五輪入賞は12年ロンドン五輪6位の中本健太郎以来9年ぶりとなった。
ミックスゾーンでの一問一答(前編)は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-走り終えた今の心境
やりきったというところがすべて。皆さんにメダルを期待してもらっていて、僕自身もチャンスがあればと思っていた。ただ、今回はそういうチャンスがなかったというだけで、自分自身の力は出し切れたと思う。
-2位集団も見えていた
追うというよりは、自分自身の100パーセントを出し切りたいという思いでいた。結果的に追いつけたらよかった。自分のリズム、リズム、リズムというところを意識して走っていた。
-レース前にはどう考えていた
あまりレースプランは考えていなかった。勝負自体はどこのマラソンも30キロすぎから。そこまでいかに自分の力を使いすぎず、最後に対応することを心がけて走った。
-終盤はさしこみが来た
いつもそうなんですが、ゴールを意識するとどうしてもブレが出てしまう。こればかりはもう、走りきるしかないと走った。
-やりきった感覚は
やりきったと思う。ただこの6番手がスタートだとも思う。服部君、中村君、鈴木君、その下の吉田君だったりとか、ほかの選手にとってこれが最低ライン。日本人の、マラソン王国としてのプライドを持って、来年のユージン(世界選手権を)だったり、その先のパリ、ロスというところを戦っていって欲しい。僕自身も、彼らが6番から少しずつ先へ行けるよう手助けできる活動、僕自身の挑戦というのをまたしていきたい。