須藤博倫67号機は「走攻守そろっている」/福岡

昨年8月に67号機で準完全Vを果たした須藤博倫

 福岡ボートでG1「開設65周年記念競走 福岡チャンピオンカップ」が2日から6日間、開催される。桐生順平、石野貴之の昨年のSG覇者を、地元の岡崎恭裕、篠崎仁志らが迎え撃つ。現行エンジンは昨年7月の初降ろしから1年近く経過。今回の出場選手が、過去に駆った経験のあるエンジンを紹介する。須藤博倫が67号機の魅力を語った。

 須藤博倫が67号機を引いたのは、新エンジン導入後の3人目だった。横井光弘、上田隆章と、その前に引いた2人も行き足から伸びを中心に足の良さが際立っていた。そして8月の当地一般戦。須藤はとんでもないパワーを感じていた。

 「(前回使用者の)上田さんのコメントが良かったし、乗った感触も良かった。乗り心地とかじゃなく、特訓で人より出ていく。久しぶりに“走攻守”がそろっているなと思った」

 乗り心地重視、チルト0の調整も当たる。コースに関係なく1着を量産した。優勝戦でも、逃げて優勝した。惜しくも2着が1回あったものの、準完全Vを果たした。

 「優勝戦は伊藤宏さんがいて(前付けで)深いところでした。スタートも行ったけど、全然持つ感じ。すごくいい。今まで乗った中でも上のレベル」

 その後も良機ぶりを発揮した。B級の選手が乗っても、行き足の良さを発揮して穴を開けるほどのパワーぶりだった。その土台を最初の段階で整えたのは須藤だろう。

 1Mでうねりのある特殊な水面だ。基準は展示タイムだ。計測は1Mを回った直後から始まる。「伸び」よりも「行き足」が反映されやすい傾向にある。須藤も時計を有効に利用している。

 「回転の上がりが伴っての足が一番欲しい。エンジンに反応があれば、ペラで回転を抑えて波に負けないようにしたいですね」

 昨年の周年では予選を突破できなかったが、エンジンの素性が良くなかっただけに仕方ない部分もある。むしろ、水面相性はいいだけに、ここ福岡周年で3年ぶりのG1優勝を果たしても不思議はない。

 「水面に対して僕が“うわっ”と思うと、周りも“うわっ”と思っているから、僕はその逆をいけたらと思う」

 うねりを味方につけて序盤から得点を重ねることができれば理想の展開だ。来年3月には地元の戸田でSGクラシックが開催される。G1のタイトルを獲得できれば、同時にSGの出走権も手に入る。

 「G2以上のレースは常に優勝を目指します」

 目標は決まっている。最高の結果を残すつもりだ。

 ◆須藤博倫(すどう・ひろみち)1977年(昭52)10月14日、埼玉県生まれ。83期生として98年11月に戸田一般戦でデビュー。00年12月からつタイトル戦で初優勝。12年6月の三国周年でG1初優勝。通算G1優勝は3回。同期に斉藤仁、重野哲之、秋山直之らがいる。166センチ、52キロ。血液型B。