昨年の年間王者広島は黒星発進 過密日程という壁

厳しい表情を見せる広島森保監督(撮影・田崎高広)

<J1:広島0-1川崎F>◇第1節◇27日◇Eスタ

 王者広島が、いきなりつまずいた。ホームで迎えた開幕戦は0-1で川崎Fに惜敗。ACL初戦となった23日の山東戦から、まさかの本拠地2連敗だ。今日28日には韓国に移動。中2日で3月1日にACLのFCソウル戦を控える。森保監督は「基本的にはターンオーバー。(先発)総替えするかどうかはこれから考える」と早くも頭を抱えた。

 王者ゆえの試練だ。20日の富士ゼロックス・スーパー杯G大阪戦から3戦目。同杯こそ勝利したが、波に乗り切れない。この日は、J1歴代最多得点記録単独トップの158点目を狙うFW佐藤が不発。途中出場したU-23(23歳以下)日本代表のFW浅野も見せ場なし。佐藤は「研究されて良さが出せないくらいなら、サッカーをやめた方がいい」。中盤でボールを奪われて失点し、MF青山は「自分のミス」と険しい表情だ。過密日程は想像以上。広島が壁にぶつかった。