<J1:磐田0-1名古屋>◇第1節◇27日◇ヤマハ
3季ぶりにJ1に復帰した磐田は、黒星スタートとなった。27日、J1が開幕。ホームで名古屋と対戦したが、0-1で敗れた。前半29分に先制を許すと、その後は流れを引き寄せることができなかった。J1初采配の名波浩監督(43)は試合後、「力の3割も出せてない」と選手を厳しく叱責(しっせき)した。
名波監督は、悔しさを押し殺して、名古屋の小倉隆史監督(42)と握手した。肩を組んで談笑もした。だが、その後の表情は険しく、ロッカールームでは選手に向けて厳しい言葉を並べていた。
「自分のストロングポイントの3、4割しか出していない選手がいる。何のためにここまでやってきたんだ」
前半29分、ミスが重なって先制されると、チームの勢いを失った。名波監督は、ハーフタイムに「勘違いするな。俺たちはチャンピオンじゃない」とげきを飛ばしたが、後半も名古屋にペースを握られた。放ったシュートはMF小林祐希(23)の1本のみ。指揮官は「去年は先制されても、前を向いて戦ったから、逆転勝ちができた。今日は雰囲気にのまれて、普段通りじゃないと感じる選手が1、2人ではなかった」と振り返った。
チームとして3季ぶりのJ1復帰。先発11人のうち8人は、J1を主力としてプレーした経験がない。クラブ史上初めて開幕戦のチケットが完売し、ヤマハスタジアムに1万4333人の観衆が詰め掛けた。試合前には、スタンドが人文字でチームカラーに染められた。MF宮崎智彦(29)は「経験のある選手が少なく、硬くなっていた。この舞台に早く慣れて、お互いの良さを引き出せばチームとして強くなる」。J2熊本からの移籍で、プロ6年目で初のJ1開幕スタメンを勝ち取ったFW斉藤和樹(27)は、開始直後にミドルシュート。その後、見せ場はなく後半35分に交代したが、「やっていける手応えもあった」と話した。
名波監督も「残り33試合で、巻き返すチャンスがある。ここからリスタートしたい」と言った。1つの黒星で下を向いているわけにはいかない。次は3月6日、アウェーで浦和戦。厳しくも魅力のあるJ1バトルは、始まったばかりだ。【保坂恭子】