東日本大震災から今日11日で5年が経過する。JFAアカデミー福島出身のJ2清水FW金子翔太(20)は、被災地への思いを胸に秘め、万全の準備で出場機会を狙っている。
10日に静岡市内で開かれた清水の練習に参加した金子は、特別な思いを言葉に込めた。JFAアカデミー福島出身。今日11日に東日本大震災から5年になることを受け「思い出すといろいろ考えさせられます。(3月11日は)他の選手よりも思い入れが強い日」と口調を強めて振り返った。
08年にJFAアカデミー福島に入学した。震災はアカデミーの選手たちが通っていた広野中(福島)の卒業式後に起きた。高台にあった寮で過ごしていたため、津波の被害に遭うことはなかったが、当時の光景は今でも忘れることはない。活動の拠点としてJビレッジや福島の街並みなど、この時期はテレビの特番でも震災時の映像を見る機会が多く、そのたびに「心が痛む」と吐露した。
今でも福島の知人と頻繁に連絡を取っている。1月には福島で成人式が開かれたが、金子は自主トレのために欠席していた。「活躍することで明るいニュースを届けたい」とコンディション作りを優先させたという。愛媛との開幕戦は途中出場。前節長崎戦はメンバー外だったが、次節松本戦でベンチ入りする可能性はある。「いい準備をしておきたい」と金子。被災地への思いを胸に秘めながら、清水の一員としてJ1昇格を目指していく。【神谷亮磨】
◆金子翔太(かねこ・しょうた)1995年(平7)5月2日、栃木県生まれ。今市第三カルナヴァル-JFAアカデミー福島を経て、14年に清水入り。15年8月に栃木へ期限付き移籍し、今季復帰。163センチ、58キロ。家族は両親と兄。血液型はO。