鳥栖エルカビル貫禄の1G1A「点を取るのが仕事」

鳥栖対FC琉球 先制し喜ぶ、7月に新加入の鳥栖FWムスタファ・エルカビル(撮影・菊川光一)

<天皇杯:鳥栖3-1FC琉球>◇2回戦◇3日◇ベアスタ

 第2ステージ3位と好調の鳥栖がJ3のFC琉球(沖縄県代表)を下し初戦を突破した。7月に加入したモロッコ出身のFWムスタファ・エルカビル(27)が1ゴール、1アシストで勝利に導いた。

 前半9分、左からの高速クロスに「ゴールを見たらがら空きだった。来たボールを考えず放り込んだだけ」と、右足を合わせて公式戦初得点。同18分、「鎌田と池田の2人が中にいたので、強いボールを蹴ればどっちか触るだろうと思った」と言う右クロスでMF鎌田大地(20)のゴールをアシストした。

 マッシモ・フィッカデンティ監督(48)によると「ベストのコンディションからほど遠い。まだ半分」の状態で、後半13分に交代。だが指揮官が「クオリティーからゴールを奪うことができる」と評価する高い能力で貢献した。第1ステージの得点力不足解消で補強された元モロッコ代表FWは「FWは点を取るのが仕事。その結果、チームが勝てばいい」とさらなる貢献を誓った。