<明治安田生命J1:磐田3-4神戸>◇第2ステージ第11節◇10日◇ヤマハ
磐田が神戸に3-4で逆転負けを喫した。前半29分にFWジェイ(34)の今季11点目で先制。その後に3失点したが、後半21分にMF川辺駿(21)の豪快なボレーで1点差。さらに同42分にジェイのPKで一時は同点に追いついた。しかし、後半ロスタイムに守備の連係ミスを突かれて再び失点。手中に収めかけた勝ち点1を逃した。
磐田サポーターは、激闘の末に敗れた選手たちを大きな拍手でたたえた。名波浩監督(43)は「受け入れるのが難しい敗戦。このゲームが、今の本当の姿。J1残留争いをしている原因を象徴するゲームだった」と悔しさを吐露した。
敗戦の中にも、選手の諦めない気持ちは表れていた。前半29分、セットプレーからDFパパドプーロス(31)のシュートのこぼれ球をジェイが押し込んで先制した。前半終了間際に同点にされ、後半立ち上がりに連続失点。その重苦しい雰囲気を一蹴したのは、新司令塔の川辺だった。1-3と2点を追う後半21分、MF太田吉彰(33)の右クロスをダイレクトで右足ボレーで決めた。
川辺はMF小林祐希(24)が海外移籍後、8月20日の鳥栖戦からトップ下で出場し続けている。本職がボランチでボールを配球するタイプのため、シュートを打てる場面でもパスを選択することが多かった。名波監督は「(味方が)見えるからパスを出しちゃうのは仕方がない」と理解しつつ、「まずシュートを打つことが大事」とトップ下の心構えを伝えていた。川辺は「結果を出したい。成長できたと言える年にしたい」と話していた通り、トップ下3試合目で今季2点目を挙げた。
流れが変わった同41分、MFアダイウトン(25)がPKを獲得。それをジェイが左足で冷静に決めて同点に追いついた。スタジアムのボルテージは一気に上がったが、ロスタイムにGKカミンスキー(25)とDF陣の連係ミスが生じ、痛恨の失点。つかみかけた勝ち点1を逃した。J1残留へ前進したかったホーム戦での黒星。今後もしびれる戦いが続く。【保坂恭子】