2大会ぶりのU-17(17歳以下)W杯出場を目指すU-16日本代表が11日、U-16アジア選手権が開催されるインドに向けて出発した。FW久保建英(15=東京U-18)ら選手23人とスタッフが成田空港から航空機に搭乗。出発前、森山佳郎監督(48)は「できること、やれることに集中して、100%の状況でやらせてあげたい。『さあ、楽しんでこい!』という状態で送り出したい」と話し、万全の準備で乗り込む。

 6月に合宿を行った際には、選手22人のうち18人がおなかをこわした。しかしA代表とは違い、専用シェフや大量の食品を持ち込むことはできないため「白飯だけはしっかり食べようと、炊飯器だけは持っていきます」と同監督。米と2台の炊飯器を持ち込み、日本の味を忘れず英気を養う。そんな工夫はピッチ内でもしっかりと施す。

 茨城県内での直前合宿のピッチは、あえて荒れた芝生に仕立てた。管理者が協力してくれる場所を探し出して、合宿前に使用頻度を高めてもらい“ラフ”なピッチに慣れた。「インドを想定したもの。日本はきれいな芝生で恵まれすぎている。たくましくタフに戦えるように準備した」。まずは1次リーグ初戦(16日)のベトナム戦に備え、世界への切符を取りに行く。【栗田成芳】